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【レビュー】J2第16節 千葉4〇2愛媛「こういう試合が徐々に増えていけば」

2017明治安田生命J2リーグ第16節
ジェフユナイテッド市原・千葉 4-2 愛媛FC
http://jefunited.co.jp/top/matches/2017/0527/result/

●タリスマン
急に素晴らしくなっていてビックリしました(笑)。2失点はアレでしたが、このチームは4-3で勝つためのサッカーなので、まあしょうがないです。

第13節のV・ファーレン長崎戦[5〇0]以来の快勝でした。内容はさらに良かったと思います。今季ベストともいえる2試合の共通点は佐藤勇人の存在。今回も攻守に大活躍でした。

「アンカーは初めてのポジションなので、ある意味開き直ってやっています。ぎりぎりのところで。自分のやれることを100パーセントやろうと」(佐藤勇人)

「(佐藤勇人について)前回の時のように素晴らしいプレーをした。個人的に彼に言ったことがあるのだが、もう少し若い時に出会えたら良かった」(フアンエスナイデル監督)

タリスマン(お守り)ですな。毎試合このパフォーマンスは難しいかもしれませんが、ホーム限定でもいいんじゃないでしょうか。アウェイは休んでていいので。

本来はBOX TO BOXのMFだと思います。ただもう若い頃の運動量はないでしょうし、アンカーとしてもピタッとボールは収まり、球際もしっかり競れるので、安心して見ていられます。小さいことですが、佐藤勇人のコントロールは足からボールが離れません。ボールの上を触るか、足裏で踏むのでトラップがブレない。相手に食われにくい。相手に寄せる守備でもあと一歩を踏み込めるので、奪えなくてもかなり限定できます。

「自分はきれいなパスを通すタイプではない。汗をかいてシンプルに味方につないでテンポを作る」(佐藤勇人)

地味ながら非常に効いていました。

●初めての逆転
前半、右サイドの山本真希、町田也真人、清武功暉のコンビネーションが際立っていました。山本が引くと、右のスペースへ清武や町田が流れてきて、そこへパスが入ったら3人が連動していく。特に用意してきた連係ではないようですが、3人の感性が合っているのでしょう。

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