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[Fリーグ第8節総括] ホームセントラルでエンジンがかかった王者名古屋。追撃のチームは? (2013/7/22)

首位の名古屋

今季ここまで抜きん出た安定感を示す名古屋オーシャンズ。リカルジーニョがいなくなり若手を起用しているにもかかわらず破るチームが現れないのがFリーグの現実だ。写真は今季開幕節。

 

 

7月21日、22日に行われたテバオーシャンアリーナでのセントラル2試合を終えて、王者・名古屋が徐々に独走態勢に入りかけている。セントラルで唯一の2連勝を達成し、2位浦安に勝ち点差4をつけた。第1クールも残り1試合となった時点で、各チームのここまでを振り返っていく。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 藤里純

 

 

語弊があるかもしれない。恐らくFリーグファンはこの発言に怒りを感じるだろう。しかし、オーシャンアリーナでのセントラル2試合を終えた今、素直な感想をいうとするならば「おもしろかったのは6節までか」のひと言である。第8節の時点で、名古屋が独走態勢に入りかけてしまった。もちろんまだ28試合も残っている。シーズンは4分の1すらも消化していないが、むしろ長くなったシーズンは名古屋と他のチームの差を広げるだけになってしまうのではないかという懸念が、少しずつ現実のものとなり始めている。

 

 

 

確かに名古屋は今年、接戦の試合が多いのも事実だ。第4節では府中相手に2-0、第6節では町田相手にホームで3-3の引き分け、そしてホームコートでのセントラル1戦目、大阪との試合は残り10分まで同点の試合だった。しかし裏を返せば、接戦でも負けはしないのは彼らの底力を十分に表しているともいえる。記事の中に載せている星取り表を見てもらえればわかるが、勝ち点20、得失点16という、圧倒的な数字は、彼らの地力の強さの証明以外の何者でもない。3冠を達成した去年のメンバーからは主力選手が抜け、監督も変わって新しいチームになりはしたものの、もはや見据えているのは国内のリーグではないのかもしれない。彼らの頭の中には、間違いなく8月27日からのAFC選手権があるだろう。つまりこのチームはまだピークを迎えていないのだ。この先、他の9チームはエンジンの掛かり始めたオーシャンレッドのチームを食い止めることができるのだろうか。

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