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[バーモントカップ]ファンアカデミー・鵜飼孝監督「オスカーの教えに自分のオリジナルを加えて本戦出場につなげた」(2014/1/16)

6_甲南南戦の鵜飼監督good!
決勝ラウンド1回戦、江南南サッカー少年団(埼玉県)戦で独特の仕草でディフェンスの位置を指示するファンアカデミー鵜飼監督。この試合、ファンは1-4で前半を終えるが後半は5得点で最終的に6-7と1点差に迫る健闘を見せた。

 

バーモントカップ 第23回全日本選手権少年フットサル大会
(1次リーグ 1月4、5日)
人丸フットボールクラブ(兵庫県) 4 – 7 ファンアカデミー
ファンアカデミー 6 – 6 ヴェールメリオ(新潟県)
ファンアカデミー 5 – 1 太陽スポーツクラブ国分(鹿児島県)
(決勝ラウンド16 1月5日)
ファンアカデミー 6-7 江南南サッカー少年団
会場:駒沢体育館、駒沢屋内球技場

 

10_ファン集合
初出場で1次ラウンドJグループを首位で突破し決勝ラウンドに駒を進めたファンアカデミー。

 

9_江南南集合
ファンアカデミーと決勝ラウンド1回戦で当たった江南南は最終的に2004年大会以来2度目の優勝を果たした。

 

「バーモントカップ 第23回全日本選手権少年フットサル大会」が1月4〜6日、駒沢で行われ、全国48チームが小学生年代のフットサル日本一を目指して戦った。サッカー少年団が大半を占める中でフットサル色の強いチームは、ファンアカデミー(東京都)、Fリーグ・湘南ベルマーレの育成チーム、P.S.T.C.ロンドリーナ・ウン(神奈川県)、そしてマルバ千葉fc U-12(千葉県)の3チーム。結果はファンとロンドリーナがベスト16、マルバがベスト8だった。その中で、今大会初出場を果たしたばかりか、1次リーグJグループを首位で突破し決勝ラウンドに駒を進めたファンアカデミー率いる鵜飼監督に話を聞いた。ファンフットサルクラブの選抜チームであるファンアカデミーは当初、あの日系ブラジル人監督、眞境名オスカーが指導にあたっていた。鵜飼はオスカーのアシスタントコーチを務めていた。しかし、オスカーがファンを離れた昨年からアカデミーを指導し、ついにはバーモントカップ初出場につなげたことに強い自負心をうかがわせた。チームは準々決勝を前に、優勝した江南南サッカー少年団(埼玉県)に6-7と惜しくも敗れるのだが、受け継ぐべきものを鵜飼監督は手に入れたようだ。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

東京都決勝ラウンド1回戦で手応え

 

Pivo! この本戦へ来るまで東京都予選で大変厳しい戦いがあったと聞いた。

 

鵜飼 東京都予選は最初の1次ラウンドを東村山のチーム相手に首の皮一枚、パスも全然つながらない、フットサルも全然できない状態でPKで上がったんですよ。そして2次ラウンドの3チームリーグの試合は7分ハーフのランニングタイムで、1試合目先取点をとられてバタバタして。でも、うちのキャプテンの(原川)昂大が3点決めて3-1。最後に1点とられたけど3-2で勝ちました。2試合目は、先取点をきれいに獲ったんですけど、ちょっとしたミスで獲られて1-1。最後にキックインから昂大、(黒川)優真が詰めて2-1で何とか競り勝って、予選を通過して。その後決勝ラウンド1回戦がキンダーっていうチームで、そこにポポポンと前半3点獲って、でもセット替えたら3点獲られて。で、タイムアウト速攻とって、この決勝ラウンドから10分のリアルタイムになったんで、それなら試合もつくれるし、リアルタイムに慣れてるうちにメリットがあるかなと思ってたんで、同点にされても焦りはなくて。でもキーパーの5年生の子を出して、その子に懸けたんだけど、コーチが厳しくいったら泣き出しちゃって。でもなだめてピッチに送り出して前半4-3で1点リード。で、後半6点入れて10-3。そこから、なんか、いけるかなっていう気持ちになってきました。そういう手応えが自分の中でちょっと芽生えてきて。次の準々決勝の相手が江東区のバディだった。そこの10番がうまいよって聞いてたんで、この10番を抑えれば何とかなるかなとは思ってたんですけど、関東選抜の選手というだけあってほんとにうまかった。その選手を抑えて前半1-1。後半はその10番を攻略できて5-1で勝ちました。

 

Pivo! バディといえば強豪といわれるチームだ。

 

鵜飼 そうです。都の準決勝でそのバディを倒して。で、周囲では今年は小山が強いってみんないってたんですけど、その小山が2年前のバーモントカップの本戦で優勝したトッカーノに5-6で負けたんです。トッカーノとは練習試合やってて強いの知ってたんで、小山に勝ったのは僕の予想どおりだったんです。トッカーノの監督の大島くんは勝ち方知ってんじゃないですか。それとトッカーノの1年生から6年生まで全員とその父兄たちが大応援を繰り出す中、うちはアウエー状態だったんですけど。先取点取られて会場も超沸いたんですけど、でも、10分のリアルだから焦らないでいこうっていって、そこから同点にして逆転して、終わってみたら7-2でした。

 

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