デフフットサル日本代表・船越弘幸「11月のデフフットサルW杯目指す女子日本代表合宿に帯同しました」(2015/1/16)
新人と復帰組が融合
2015年11月にタイで開かれるデフフットサルワールドカップを目指して、年末の男子に引き続き年明けの10日~12日、千葉県のスポーツコミュニティ浜野にて、女子フットサル日本代表合宿が開催されました。
自分自身、日本ろう者サッカー協会理事の身であり、サポートという形で帯同させていただきました。
今回は新しいメンバーと復帰メンバーが加わり、どこまで順応できるかが試される合宿でもありました。
そんな3日間の合宿をまとめてレポートさせていただきます。
デフならではの難しさと醍醐味のパス回し
山本監督は去年、コスタリカで開催された世界女子フットサルトーナメントに参戦した健聴者女子フットサル日本代表の国内合宿を視察に行っておられ、そこで見た練習メニューを少しアレンジして実施。
半面コートの中にビブス7枚着たメンバーがビブスに書かれてる1〜7の番号の順にパスしていくという形。
(例)1番→2番にパス、2番→3番にパス、3番→4番にパス・・・7番→1番にパスの一連動作の繰り返し。
パスした人はコートの四隅に置かれたマーカーまで走ってからピッチ内に戻るというルール。
2つの半面コートに各1グループがパス回ししてて、偶数(奇数)の人はパスしたら反対半面コートに入るルールだったり、タッチ数制限つけたりと、番号順パス練習にルールつけていって実施。
ちなみに2日目からは番号ではなく5色のビブス着用して、色の順番決めて実施。
フリーランニングしてるときは自分にパスする人の視界に入るポジショニング、次にパスする人の位置の確保などをしっかり首振りながら周りを把握しつつ移動しなければならない。
中にはその予備動作が遅かったり、視野狭かったりでプレーがワンテンポ遅い選手もいてました。
健聴者は自分が見えてる視界の中で声で位置やタイミングを確認し合える分、次のプレーに移行しやすいけど・・・デフは声での確認ができない分、倍以上に首振って回りの状況を把握しつつ、次から次へと目まぐるしく変わる世界を想定してプレーしなければならない。
これはデフにしかわからないフットサルの難しさであり、醍醐味でもあります。
褒め合ったり、ハッパかけあったり
次に、アラを起点としたシュート練習(パスもらってそのままドリブルシュート、フィクソがワンツー、逆アラがワンツー、ピヴォが降りてきてのワンツー、パラ)。
後ろから見てると、ディフェンスがついてない状態だからもうちょっと落ち着いてやってもいいんじゃないかな?というような慌てっぷり、パスのズレ、強弱の使い分けができてなかったりと、細かい部分でのミスが目立ってた。
もし、そこにディフェンスつけてシュート練習してたらどうなってたんだろう???と個々がもっとディフェンスがついてることを意識して取り組んでほしい部分だった。
でも、その中でシュートが決まったり、ゴレイラがファインセーブしたりする度にひとりひとりが褒め合ったり、ハッパかけあったり、またはパスのタイミングやポジショニングの確認をしあうといった積極性、そして雰囲気は良好でした。
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