町田においでよ! 黄色を愛する人たちが作る町田市立総合体育館[アリーナ紀行][Fリーグ](2017/8/18)
2017年8月5日、町田 (PHOTO,TEXT・佐藤功)
８月５日、世間はもう夏休みに突入している。成瀬駅を下りると、目の前にやぐらが出現。成瀬まつりのチラシには、『あべ静江歌謡ショー』と書いてある。写真から発する、ムンムンとした大人の色気の誘惑をぐっとこらえスマホを取り出す。目的地への経路は、ペスカドーラ町田サポーター『CAMISA 6』のツイッターを頼りにするのがいい。アリーナへの道を矢印で誘導し、さらには飲食店の場所も教えてくれる“NARUSE WALKER”の側面を持っている。彼らのおかげで、焼きそばとビール片手にムーディーな歌声に酔うことはなかった。ありがとう、『CAMISA 6』。あれ、大人な歌謡ショーは翌６日か……成瀬は２日間祭りである。
すると歩道で、現代の踏み絵と出会う。黄色い血液の者は何人たりとも踏むことは許されない。そう思っている人は多いのだろう、地面のロゴはさほど汚れてはいなかった。だが、アウェーサポーターは踏むべきだ。それが打倒町田の証、熱い戦いへの第一歩である。ちなみに、中立の立場でいるべき自分は、なんとなく踏まなかった。摩擦は避けたいものである。
ついにやってきた、町田市立総合体育館。成瀬は２日間の祭りが２つある。この日は６クラブ共同開催の初日。最北端の北海道、最南端の大分からサポーターが中間地点の町田に集っている。目的はあの選手、チームの勝利だろう。そんな中、自分の目的は取材と同時に、あのお方に会うことでもあった。だが、そこにたどり着く前に雅な誘惑に遭遇した。
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