「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐5[H] FC岐阜戦のポイント(17.3.25)

ロティーナ監督は、FC岐阜をどう迎え撃つのか。

ロティーナ監督は、FC岐阜をどう迎え撃つのか。

J2第5節、3位の東京ヴェルディ(勝点9/3勝0分1敗 得失点+6)は、19位のFC岐阜(勝点2/0勝2分2敗 得失点-2)と、味の素スタジアムで対戦する。ロティーナ監督は岐阜のパスサッカーに対し、どのような戦いで勝機をつかむのか。勝てば4連勝。ホームに集うサポーターは、スタジアムに凱歌を響かせる気満々である。

■がら空きの逆サイド

岐阜を率いる大木武監督のサッカーは異彩を放つ。印象に濃いのが、ヴァンフォーレ甲府時代だ。ボールサイドに人数をかけ、細かいパス交換、コンビネーションで局面を打開。ひと塊になって進撃する。詰まったらサイドチェンジのセオリーに抗い、狭いところをこじ開ける動きの質、足元の技術をとことん鍛えた。一方で、弱点もはっきりしていた。がら空きとなる逆サイドだ。ボールを失い、そこに長いボールを通されると、一気に形勢逆転。あっけなく失点する。

強みと弱みのコントラストが強烈で、パスを十数本もつないで鮮やかにネットを揺らしたかと思えば、相手のカウンター一発に撃沈される。まことに非効率。だが、人々を魅せるロマンはあった。根本的なスタイル、骨子となる部分は現在の岐阜でも健在だ。

はたして、ロティーナ監督が岐阜のサッカーをどのように分析し、策を講じるのか。そこがじつに興味深い。相手にボールを握られてしまった前節のレノファ山口FCを経て、ポゼッションの仕方にどう手を加えるのかというのもポイントだ。

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