【サッカー書評】世界基準の交渉術(2013/01/15)
○データ
書名 世界基準の交渉術
副題 一流サッカー代理人が明かす「0か100か」のビジネスルール
著者 ロベルト佃
定価 1,365円(税込)
発売日 2012年8月10日
出版社 ワニブックス
FC東京へのダヴィ移籍がふいになり、鹿島アントラーズへの移籍が決まって憤懣やるかたないファンの方も相当数いたと思う。もしかすると背後にいるはずの代理人を疎んだかもしれない。が、いっときその感情を押し殺して読んでみてほしい一冊である。
年明け、産経新聞発の「貪欲な「ハイエナ」をFIFAが排除へ 手数料は平均28%」という記事がYAHOO!JAPAN®ニュースなどを介してネットで広まった。2012年の統計でクラブが仲介者に支払う手数料が平均で約28%であるとあきらかになったことと、2010年からTMS(トランスファーマッチングシステム)を導入したこと、非公認の代理人が多く公認代理人制度の廃止が検討されていることで、FIFAが「ハイエナ」、すなわち悪徳代理人の排除に乗り出している、しかし世界中に生息する彼らを根絶できるかは疑問だ、と結ぶ内容だった。
(残り 2409文字/全文: 2869文字)
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