青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【今週の小平】レポート◆対新潟戦前日の小平◆雪辱に燃える武藤、決定力も含めた成長を見守るマッシモ◆納豆大好き! マッシモ◆ビッグスワン1勝! 苦手意識のない吉本一謙◆痛みも吹っ飛ぶ! 太田宏介(2014/07/22)

レポート◆対新潟戦前日の小平

J1第16節対アルビレックス新潟戦を翌日に控えたFC東京は7月22日、小平グランドで午前練習をおこない、新潟に向けて出発した。

◆雪辱に燃える武藤、決定力も含めた成長を見守るマッシモ

あと1点が獲れず、勝てた試合を引き分けに持ち込まれた対鹿島アントラーズ戦から三日。武藤嘉紀はその責任を痛感していた。
「あの試合が1-0で終わっていたら、自分のミスも大きなことにはなっていなかったかもしれません。しかし1-1に持ち込まれてしまった。決めていれば勝てたのにという責任感、罪悪感でいっぱいです」
この様子を伝え聞いた渡邉千真は「自覚が出てきたのはいいことだと思います」と大卒ルーキーの後輩を思いやる。自分にもかつて同じようなことがあったのだという。先日、ようやく長いトンネルから脱出した身。ストライカーの苦悩が手に取るようにわかるのだろう。
そう、武藤はフォワードとして成長している。シーズンが始まって間もない頃は3トップのウイングだったこともあり、アタッカー、ウインガーのイメージが強かった。しかしいまはれっきとしたフォワード、ストライカーだ。それはティエリ・アンリやクリスチアーノ・ロナウドの変容を思い起こさせる。
「いまはゴールを決める意識が高まってきて、キレも戻ってきている。新潟戦ではゴールに絡むプレーをしたいと思います。前半戦よりも落ち着けるようになり、シュートやゴール前の場面であわてることがなくなりました。最初は決めなきゃ決めなきゃと考え込んでしまっていたんですけど、数をこなすことによって……このあいだの鹿島戦でも止められてしまいましたけれども、1対1で冷静にシュートができて手応えがあるので。ゴール前にしっかりいることによってシュートチャンスが増えると思うので、こぼれ球もしっかり狙って行きたい」
マッシモ フィッカデンティ監督は「エドゥーも武藤もフォワードですから、点を獲るのが仕事。自分たちがミスをしたことはわかっています。わたしが言うまでもなく、責任を感じているでしょう。各々のクオリティを上げ、集中力や注意力、いろいろな側面から向上させていかないといけません」と言う。
ある程度、新しいサッカーをマスターしつつある選手たち。ここから先は質や精度を上げ、集中力を高めるという「詰め」の作業だ。ここまでは水を吸い込む砂にように新鮮なサッカーを吸収してきた選手たちだが、どうしても進歩の速さは鈍る。

(残り 1514文字/全文: 2527文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ