青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【マッチレポート】レポート/リザルト◆J1第16節新潟対東京、武藤が“有言実行”のゴールで勝利に導く「自分の得点でチームを勝たせることができればと思っていた」(武藤嘉紀)(2014/07/23)

レポート/リザルト◆J1第16節新潟対東京、武藤が“有言実行”のゴールで勝利に導く「自分の得点でチームを勝たせることができればと思っていた」(武藤嘉紀)(2014/07/23)

7 月23日、全国各地でJリーグディビジョン1第16節がおこなわれた。
FC東京はデンカビッグスワンスタジアムに乗り込み、前節決定的なチャンスを外して汚名返上を期していた武藤嘉紀のゴールで1-0とリード。「このあいだ勝点2をこぼしてしまった。きょうは自分の得点でチームをなんとか勝たせることができればと思っていた」という武藤の思いがこもったゴールを交替選手も含めて一丸となって守りきり、完封で今シーズンリーグ戦6勝目を挙げた。東京の順位は9位に上がった。

ホームの新潟が左エンド、アウエーの東京が右エンドに陣取りキックオフ。試合前に少々小雨が降ったものの、開始時点では雨はない。新潟はドイスボランチの4-4-2だが、その一角であるレオ シルバが中央やや下がり目でアンカーのようにボールを配給、各選手が前後にずれてパスコースをつくりながら丁寧にボールをつないでいく。組織的な攻撃ができているのは新潟のほうだったが、その新潟がダイアゴナルな鋭い動きからシュートに近いチャンスをつくった17分、東京が反撃。河野広貴が自らボールを運び、大きく左サイドに廻り込んで中央へとラストパス。ここに飛び込んできた武藤嘉紀がダイレクトで蹴りゴールイン。武藤の“有言実行”ゴールで東京が先制、1-0のリードを奪った。その後は互いに切り換えのところで隙あらば逆襲を狙う構え。エキサイトし、38分にはレオ シルバと吉本一謙の両名にイエローカードが提示される。同点に追いつこうと攻撃意欲旺盛な新潟はアディショナルタイム、カウンターから岡本英也が左サイドを突進、斜め45度からシュートを放つがこれは東京ゴールキーパー権田修一がしっかりキャッチ。47分10秒ほどに及んだファーストハーフは東京の1点リードで終わった。レオ シルバを中心とした組み立てに何度も攻め立てられたが東京も積極的なボール奪取とシュートの意欲が見られ、ほぼ互角の展開だった。セカンドハーフに新潟は田中達也を投入、猛攻に出るが、これを落ち着いて凌ぎ切った東京が勝点3をゲットした。19日の対鹿島アントラーズ戦で実現できなかったウノ・ゼロ。確かな進化を示した。

試合後のマッシモ フィッカデンティ監督は「すばらしいプレー、完璧な内容だった」と賞賛した。

連戦の疲労で必ずしも思うようなプレーができたわけではない。見事なアシストの河野広貴は「きょうはウチはボールをうまく廻せていなかった」と言う。だからこそのドリブルでもあった。
「(廻せていなかったので)ああいう、モリゲ(森重真人)からですけれども、跳ね返したのを拾ってターンできたらなるべくゴールに行こうという。あれはたまたま抜けたのでよかったです」(河野広貴)
河野は「一個ためて最初のタイミングで上げようと思ったらまだ中が入ってきていなかったので、ちょっとためてから上げました」とも言っていた。そのタイミングで入ってきたのが、前節、絶好の決定機を逃して引き分けの責任を痛感していた武藤嘉紀。武藤は足の裏で難しいボールを押し込んだ。武藤は言う。
「ふかさないようにするのと、相手より一歩先に触るためには足の裏しかなかった」

(残り 1398文字/全文: 2779文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ