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【マッチレポート】レポート/リザルト◆J1第28節大宮アルディージャ対FC東京、リスタートの対応が明暗を分ける。東京無念の連敗 (2014/10/18)

レポート/リザルト◆J1第28節大宮アルディージャ対FC東京、リスタートの対応が明暗を分ける。東京無念の連敗

○ジャッジへの不信と球際の激しさにペースを乱した東京
10月18日、全国各地でJ1第28節が開催された。勝点42で6位のFC東京は得意とするNACK5スタジアム大宮で15位大宮アルディージャとの一戦に臨んだが、前半43分に失点、ビハインドを覆せず1-0で敗れた。東京イレヴンはこの日がJ1二試合めとなる上田益也主審の不安定なジャッジに何度となく抗議をしたが、判定結果には反映されず。大宮の執拗なディフェンスにも手を焼き、内容としては優位に立ちながらもペースを乱した恰好で、結末は消化不良なものとなった。東京のNACK5スタジアム大宮での敗戦は1999年11月8日のJ2第34節以来、J1昇格以後は初めて。前節対ベガルタ仙台戦につづく連敗だが、順位は下がらず6位。勝った大宮は14位に上昇。東京は次週10月22日水曜日、味の素スタジアムにてサンフレッチェ広島と対戦する。

○ショートレポート
試合後の共同記者会見でマッシモ フィッカデンティ監督は「みなさんがご覧になったとおりです。相手のエリアでプレーをしていたと思います」と切り出した。たしかにそのとおりで、ほぼ東京が制圧した試合だったが、必ずしも技術、戦術の優劣だけで勝敗が決まるわけではない。たった一回、リスタートへの対応が遅れただけで失点し、そのゴールで勝敗が決まった。
不当なジャッジに対して声を上げるなとは言わないが、結果的にプレーに差し支えるとなると話は別だ。勝敗がそうしたディテールで決まってくるのだとすれば、リアリズムの見地からは、たとえば抗議をするならするで、それが有利な試合運びに結びつくものでなければ意味がない。マッシモ フィッカデンティ監督は大宮の得点を「ずる賢い」と表現した。プレーの巧拙が決定的な差ではないとき、ずる賢さが勝敗を決めることもある。ボールにかかわる部分のプレー内容を磨くことも大事だが、勝ちにこだわるなら、ディテールも含めての修正が必要だろう。

収穫はカニーニの起用にめどがついたことと、中島翔哉の途中投入で攻撃を活性化させられたこと。
中島はインサイドハーフをスタートポジションとしながらも、ワイドに開いたり、ゴール前に入っていき、チャンスメークやフィニッシュに最適なポジションを探していた。「自分を出したということはその(チャンスの)数を増やしたり、最後の場面で点を獲らないといけないわけですから。

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