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【有料記事】野澤英之、無限の可能性(2016/12/28)

12月27日、野澤英之のFC岐阜への期限付き移籍が発表された。岐阜にとって大きな補強だと言っていいだろう。野澤のボールを保持する能力とパスセンス、そしてプロ入り後に身についてきた激しさを考えれば、2017シーズンから指揮を執る大木武新監督のサッカーに適合する可能性が高いからだ。

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野澤が務める本来のポジションはボランチ。しかし紅白戦はもちろん、J3リーグに参戦中のFC東京U-23でも、チーム事情によりさまざまな役割をこなしてきている。いったい彼はどのような能力の持ち主なのか。

ヴァンフォーレ甲府時代、大木監督の許でコーチとして参謀役を務めていた安間貴義現FC東京コーチは、2016シーズンの前半戦はFC東京U-23の監督として23歳以下の選手たちを起用する立場にあった。もともと若手の指導を請け負うために東京へとやってきた経緯もあり、野澤をよく理解している。
その安間コーチは「ベストポジションはアンカー。抜群にいい」と言う。
甲府時代、大木監督はアンカーを中心として前方の選手が扇型に拡がる4-1-2-3のフォーメーションを採用していた。中盤には藤田健がいて、インサイドハーフを担い、ときにアンカーも務めた。またそのアンカーは、永らく林健太郎のものだった。ボールタッチが柔らかく決して奪われない林のイメージは、現在の野澤にダブる。しかも野澤はまだ22歳と若い。もし毎節のようにJ2リーグに出場しながら、大木監督の指導を受けるのなら、飛躍的に能力が開花するのではないか。
現時点でも、

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