青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【有料記事/ルヴァンカップ準々決勝第1戦第2報】問題だらけの敗戦からいかに立ち直るか(2017/08/30)

ドイツ遠征を経て4-2-3-1から3-1-4-2に基本フォーメーションを変更すると、ポジションを失う選手が出てきた。具体的には4-2-3-1のサイドハーフやトップ下を適職とする選手たちだ。言い換えると3-1-4-2のまま攻撃的な選手を増やす戦術変更は難しい。だからだろうか、中島翔哉を左インサイドハーフで途中出場させつづけたように、中盤を削って攻撃の選手を増やす策がこのところ多かった。

その延長線上にこのルヴァンカップ準々決勝第1戦セカンドハーフの戦術変更があった。3-1-4-2のアンカーである梶山陽平を下げて東慶悟が入る。ウイングバックと2トップには収まらないから、入る場所は中盤だ。ここまではバランスがとれているが、米本拓司を下げて前田遼一を入れた時点で均衡は崩れた。中盤が2枚ではアンカーシステムは採れない。ドイスボランチになる。フォワードがひとり増えたので名目上は3-4-3となるが、実際は5-2-3だった。最終ラインに5枚がならぶと、並列のボランチのままでは最終ラインの前が空いてしまい、ボランチは下がらざるをえない。すると今度は3トップの下、中盤とのあいだに広大なスペースが出来上がる。そのぶん、川崎に余裕を与えたことは否めない。
1点を獲り返したい気持ちはわかるが、

(残り 1290文字/全文: 1830文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ