山梨フットボール

サッカーの暗黒面の罠に陥ってはいけない【2017明治安田生命J1リーグ第23節 広島対甲府 レビュー】

【2017明治安田生命J1リーグ第23節 広島対甲府 レビュー】

2017年8月19日(土曜日) 広島1-0甲府 (19:04KICK OFF/エディオンスタジアム広島/11,771人/晴/気温28.5℃/湿度75%)

得点者:71′柴﨑晃誠(広島)

◇◇◇◇

ガティブな感情がどんどん湧いてきた。結果に対して腹も立つし、「誰が機能しなかった」、「誰を出せばよかった」、「ああしていれば」、「こうしていれば」、「タラレバタラレバ」と…ネガティブな泉から黒い水が湧いてくる。記者会見場に入ってきたとき、吉田達磨監督は「ハァッ」と声になるくらい強く短く息を吐いて、気持ちを切り替えるようにして椅子に座った。そして、「失点シーンに関して初めから言わせていただくと~」と、失点シーンを切り取って話し、「負けたこと、下手くそなことは、はっきり言ってどうでもいいです」という表現も使って、失点に至る一連のプレーを悔しがった。

だ、生で見た記憶を呼び起こしても、ホテルで深夜にDAZNで見返しても、そんなにやられた感じはしないし、「決定的ミス」と非難したくなる選手もいない。左からのシュートを新里亮がコースを限定し、岡大生が弾いて、それがエデル・リマに当たるという不運が…許せない…だけ。ベンチから遠いゴール前のことだし、吉田監督は会見前に試合の映像を見返して確認する時間はなかっただろうから、あとで修正したくなる文言もあると思う。だから描写に間違いがあっても仕方がないが、“いい加減なプレーや諦めたプレー”という言葉がしっくりくる場面を感じることができなかった。監督と選手間でしか分からないこともあるだろうけれど、ちょっと表現はきつ過ぎたのではないかという印象が残った。

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