「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今日はプロのサッカーを学んだと思う」(モンバエルツ) ・・・明日は前田のプレーが最重要ポイント[キャンプ練習試合レノファ山口戦]

 

[レノファ山口(J2)戦 リザルト]

日時:2月11日(木・祝)11時~
場所:KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園サッカー場
形式:45分×2本
スコア:0-2(0-1、0-1)
得点者:1本目20分(山口)、2本目28分(山口)

 

レノファ山口との練習試合に臨んだ11人は、大部分が昨日のプレビュー号に記したメンバーであった。唯一、昨日の練習中に左ふくらはぎ付近の痛みを訴えて出場可否が怪しかった栗原勇蔵も無事に出場。1本目の45分間のみの出場は予定通りで、ひとまずは大きなアクシデントなくプレーを終えた。栗原は主力組が出場する明日のサンフレッチェ広島でもピッチに立つ予定で、そこで中澤佑二とのコンビが復活だ。

栗原を除く面々は予想どおりだった。栗原の相棒には大卒ルーキーの新井一耀が指名され、パク・ジョンスは後半からの出場に回った。金井貢史は本職の右SBでスタートし、左SBには練習生として宮崎キャンプに帯同している日本体育大学の高野遼が入り、このポジションで90分間プレーした。

結果はご存知のとおり、0-2の完敗である。福岡戦のようにゲームを支配し、いくつかの決定機を作ったうえでの敗戦ではない。格下の山口に主導権を握られ、守備陣は常に冷や汗を流していた。失点場面以外にもピンチがあり、兵藤慎剛などの体を張ったブロックがなければ3失点以上喫していたかもしれない。

 攻撃に目を移しても、決定機は和田昌士が独力で得たPKのみ。それも和田のシュートは相手GKにセーブされ、一度もゴールネットを揺らすことなく試合を終えた。試合後、エリク・モンバエルツ監督は珍しく渋い表情で「我々のプレーを出せなかった。ボールを奪うためのアグレッシブさが足りず、連動したプレーのスピードもなかった」と辛口評価。対戦相手が完成度の高いチームだったとはいえ、J2クラブ相手に0-2の完敗はいただけない。

正直言って、このメンバーから開幕スタメンを飾る可能性のある選手はわずかだろう。とはいえ、ベンチ入りメンバーの多くは彼らから選考される。「けが人が出るかもしれない。若手はもっとレベルアップしないといけない。今日はプロのサッカーを学んだと思う」(モンバエルツ監督)。攻撃陣の駒不足を考えたとき、ルーキーの富樫敬真や和田が開幕戦でベンチ入りしても驚けない。だが、この日のパフォーマンスでは絶対的に足りない。このゲームを教訓に、今後のトレーニングで足りない部分を補っていく必要がある。

そして、いよいよ宮崎キャンプ最終日の明日は広島との練習試合が予定されている。予想メンバーは以下の通り。

 

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