赤鯱新報

【2018シーズン全選手レビュー】楢崎正剛:キャリア初の公式戦出場なし。名古屋の顔はいま、何を思うか。

1 GK  楢崎正剛
リーグ戦0試合出場
カップ戦0試合出場

とかく顔色の優れないシーズンだった。当然である。楢崎正剛は今季、その24年のキャリアで初めて一度も試合に出場しなかったのである。ランゲラックほどのランクの選手を獲得は、もちろん正GKとしての起用を前提にしたものに違いなく、実際、彼はその実力をもってリーグ全試合にフル出場した。楢崎正剛自身も「オーソドックスなタイプで止めるべきシュートを止める。好きな選手」と認め、最大限のサポートをしてきたGKの後輩は、「彼とのトレーニングは特別な時間だった」と言い、彼らの関係性は良好である。だがその反面、練習でも選手を固定する傾向の強いチームでもあり、競争の面で楢崎がアピールするための場は少なかった。渋谷飛翔のような若手なら日々のトレーニングをそのままパフォーマンス向上につなげていけても、42歳のベテランにとっては実戦不足はコンディショニングにも大きく影響する。もともと練習試合をあまり設定しないチームでもあり、試合の負荷を入れられない楢崎の身体は一向に“起きる”気配を見せなかった。

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