赤鯱新報

【川崎Fvs名古屋】レビュー:王者にして兄弟子に見せた成長の跡。1-1の攻防は名古屋の進化を改めて知らしめた。

■明治安田生命J1リーグ第12節
5月17日(金)川崎F 1-1 名古屋(19:03KICK OFF/等々力/24,821人)
得点者:45’マテウス(名古屋)69’レアンドロ ダミアン(川崎F)
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何とも評価のしどころが難しい引き分けである。連覇王者の本拠地に乗り込んでの勝点1獲得に悪いところはまったくない。主将の丸山祐市をはじめ、選手たちの感想は概ね「これをポジティブにとらえたい」という意見で一致している。リーグ戦を勝ち抜いていく上では勝点3を得ることと同じくらいに勝点をゼロで終えないこと、つまりポイントを積み重ね続けることが重要であることは周知の事実だ。それを強敵相手にアウェイで為すことは、チームの底力の証明であり、苦しい展開の中で先制点を奪った流れは勢いも感じられるものだった。満足はできないが、納得に近い感情で手を打つことはできる。「まだまだこれが自分たちの実力だということ」。忍耐強く守備を統率し続けた丸山の答えは、すでに彼らが次の成長へのステップに足を懸けたことを思わせた。

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