赤鯱新報

【神戸vs名古屋】プレビュー:勝利への扉を開ける鍵は“シンプルさ”。最大限の集中力を、単純作業に注ぎ込め。

■明治安田生命J1リーグ第17節
6月30日(日)神戸vs名古屋(19:00KICK OFF/ノエスタ)
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追求の道はかくも険しく、かくも厳しいものかとため息が出る。サッカーで一番難しいのはゴールを決めることだ。ゴールがなければ勝つことはできず、勝点を拾うこともできない。だからこそ世界に名だたるストライカー、得点を約束できるゴーラーたちには高値がつき、重宝され、結果がさらなる富と名声を呼びこむ。時に軽々と得点を重ねる選手は出現するが、それを持ちえないチームはあの手この手を尽くして得点の確率を上げようと躍起になり、守備的にも攻撃的にも振り幅をもってアプローチを繰り返す。前置きが長くなったが名古屋はそうした動きの中でも最も難解で、ある面では最も簡単な課題に自らの勝敗を委ねている。あとは仕留めるだけ。この1ヵ月というもの、この言葉を名古屋というチームの人間から聞かなかったことはない。シュートは十分に打っている、決定機と呼べるランクのシュートも多い、しかし決められていない。決定機を連発できるようになったからこそ生じたフィニッシュの精度という問題は、いま彼らにとっての“産みの苦しみ”となって壁のように立ちはだかっている。

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