赤鯱新報

【札幌vs名古屋】レビュー:とことんまで打ちのめされた0-3の完敗。ここからは全力を超え、死力を振り絞る局面へ。

■明治安田生命J1リーグ第30節
11月2日(土)札幌 3-0 名古屋(14:03KICK OFF/札幌ド/19,943人)
得点者:35’深井一希(札幌)71’鈴木武蔵(札幌)86’ルーカスフェルナンデス(札幌)
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練度の違いが勝負を分けた。それはどこか、札幌に現体制の名古屋の理想を見るような気分にもさせた。システムが持つオートマティズムの精度と速さ、相手の動きをコントロールする力。そこで得たアドバンテージは選手たち個々の動きの質を引き上げ、常に優位性をもってプレーできるようになる。言い換えれば迷いのなさ。確信に満ちたボールさばきと次のアクション、自信が目に見えるようなパフォーマンスは、フィッカデンティ監督がやろうとしていることとかなりの割合で一致する。より攻撃に重点があるペトロヴィッチ監督との傾向の違いはあっても、選手の良さをシステムで引き出す目的は同じである。同じだからこそ、この試合ではそのキャリアの差が結果に如実に反映された。試合後、名古屋の選手たちは厳しい現実を前に、視線を虚空にさまよわせた。

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