観衆508人の衝撃(J論)

赤鯱新報

【清水vs名古屋】レビュー:意図を表現し、自ら生み出した逆転の流れ。400勝の節目の勝利は、今季のチームに勇気を与える内容に。

■明治安田生命J1リーグ第2節
7月4日(土)清水 1-2 名古屋(18:03KICK OFF/アイスタ/リモートマッチ)
得点者:18’金子翔太(清水)32’相馬勇紀(名古屋)40’オウンゴール(名古屋)
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チームの完成度が着々と高められてきていることを、逆説的に示すような90分間だった。立ち上がりは劣勢、先制点まで許し、あわや押し切られる寸前までいったが、結果は電光石火の逆転劇だ。「ここからこうやっていこうという戦い方はできたのでは」。満足げな表情を見せる指揮官の言葉には、少しの虚勢も含まれていなかった。

昨季の優勝監督の腹心が指揮を執る清水との対戦は、どこか見たことのある光景が広がっていた。緻密な組織プレーと激しい攻守のプレッシャーで相手を飲み込むが、実践して序盤はガス欠になることが多く、流れを手放すことも多い。何の事かと言えば、ポステコグルー監督率いる横浜FMの、数年前の姿である。戦術の浸透度、遂行し応用する能力、そして体力的な熟練度。これらを積み重ねる前の王者は、長持ちしない性格を持つ好チームだった。クラモフスキー監督が指導を始め、大幅なスタイルの転換に乗り出した清水は、偶然か必然か、モデルとするチームとよく似た道を歩んでいるように見える。

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