赤鯱新報

「実際にどのようなサッカーができているかという部分をしっかり分析したうえで、最高の準備をするべき」マッシモ フィッカデンティ監督試合前記者会見の様子

○マッシモ フィッカデンティ監督
Q:前節から少し時間が経って、改めて振り返るとFC東京戦で自分たちの力がうまく出せなかった理由をどう考えていますか。
「どういったところに我々の強さがあり、その強さを消すサッカーを徹底して相手がやってきました。そういったところでどうしてもスムーズさが出てこなかったり、何というかキレがない、見ての通りの部分かなと思いますね。良くなかった部分は。選手層の問題もこれだけあれば、この日程の中でチームとしての質をキープするためには同じ選手たちに頑張ってもらうしかありません。チームはそういった順位表のポジションを目指してやっていますので。だからこそ浦和戦や川崎戦ではこういった日程のなかでも同じメンバーを使いました。使える選手が少ない中では前目の選手を少しずつ下げていくしか人数がいないということにもなってきますので、どうしてもそういった時にははまる場合もあれば、東京戦のようにうまくいかなくなることもあるのかなと。選手たちは一生懸命にやってくれていますが、そういった事情が今回のような結果につながっている部分もあるとは思います」

Q:FC東京がやってきたことというのは今後の対戦相手もやってくるかもしれません。対策としては試合後におっしゃったような展開の速さ、プレーのスピード感になってきますか。
「あの試合は名古屋はどうやって止めるかという一つの参考にはなるかもしれませんが、この日程を最大限に生かす戦い方を東京はしてきたと思っています。試合の間が2日しかない、3日ある、というだけでもかなり変わりますし、それが4日、5日、6日と増えていけばどんどん影響が増していくというものでもありません。しかしサッカーというスポーツをやる時に、試合後の1日の違いというはものすごく大きいものです。その差が大きく出たところはありました。アウェイで移動も挟みましたしね。川崎戦と浦和戦の時とは違い、移動や1日違うだけでも大きく変わってくるものです。そういった状況の名古屋をどれだけ自由にさせないかという部分、グラウンドの中の部分にかんして、他のチームにアイデアを持たせるものではあったかもしれませんが、それよりもはるかに大きくこちらのコンディションという部分が大きく試合には影響していたと思います。

逆に思うのは、こちらが良いコンディションだったらあの試合でFC東京はどんなプレーをしたかなと想像してみたりします。もちろん試合直後というのはどこに頭の力を使っているかといえば、直後、翌日、昨日、今日の時点でも違っていますから、しっかり冷静になった状態で試合を見直していった時に、こういう試合の仕方をしてきたなという部分はFC東京が守りに徹することで、どれだけ自分たちの良いところを出してきたかといえば、我々を前に来させて、空けさせたスペースを使うであるとか。我々が本当に良い状況で受ける態勢でいるところを崩しに来るような場面はなかったと思います。失点シーンについても試合後に話したようにしっかり用意された罠にまんまとはまってしまいました。その場面についても我々がしっかり集中していればそういうミスはなかったと思います。次にFC東京と戦う時にはこういう罠があるんだという意識を強く持つでしょうし、そういう試合の分析の仕方をすれば次に試合をする時のこちらの参考にもなります。キレがなかった、こうやれば名古屋がつまずくんじゃないかというところについては、“この日程における名古屋に対しては、こういうやり方がもしかしたら有効かもしれない”という程度のものだったと思っています」

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