赤鯱新報

【神戸vs名古屋】レビュー:3戦連続1-0の安定感は強者の証明。名古屋はあくまで淡々と勝つ。

■明治安田生命J1リーグ第4節
3月13日(土)神戸 0-1 名古屋(18:03KICK OFF/ノエスタ/8,934人)
得点者:19’稲垣祥(名古屋)
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3試合連続で1-0の勝利。スコア自体は狙ってそうしたというよりは、結果としてそうなっただけだろう。ただし、1-0になった理由はある。「相手より1点でも多く取っている時には、それよりも点を取ることより、まず相手に絶対に点を取らせないというところの危機管理」。フィッカデンティ監督が口を酸っぱくして常日頃から選手たちに徹底しているリスクマネジメントの指針である。相手との力関係や試合状況によって圧倒することや大差のスコアに試合が傾いていくことはあっても、何が何でもそれを目指していくことはない。1試合3得点をテーマに掲げていた川崎とはまるで正反対のベクトルだが、かと言ってそれを守備的や消極的と位置付けることはできない。名古屋が求めているのは勝利だけであり、自分たちの特徴と戦力を踏まえれば、勝率を上げる最も有効な策がそれであっただけである。選手たちはそれを受け入れ、そして淡々と、任務を遂行し、開幕からの4連勝を決めた。

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