赤鯱新報

【コラム】打ち出された栄冠へのアプローチ 新指揮官・長谷川健太を読み解く 第1回:“攻撃力アップ”という固い決意

1月7日に久々の対面形式にて行われた記者会見で、饒舌に新体制での抱負を長谷川健太監督は語った。これまでは想像するしかなかった新たなチームの輪郭が見えてくるような、非常に充実した内容が詰まった約40分間の会見には、10日の始動後に名古屋が取り組んでいく方向性も示されたところがある。そこで今回は始動を前に2回に分けて、新指揮官の言葉を読み解き、さらなる期待を膨らませたいと思う。

1.“攻撃力アップ”という固い決意

驚くほどにきっぱりと、断言したのが爽快に感じた。「得点が50点以上ないとリーグチャンピオンには届かないと思うので、攻撃力はさらに上げていきたい」。ここ2シーズン、守備においてはリーグ最強クラスの力を誇った名古屋だが、チーム総得点は2020年が45得点、昨季が44得点と奮わなかった。チームトップスコアラーもMFの選手で、いずれも二桁得点には届いていない。中盤に二桁得点を求められるのは前線にそれ以上の得点者がいる場合がやはり通例であり、FWの価値とはゴールにあることを思えば物足りないのは公然の事実だ。

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