石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事/コラム:どこよりも早いタキ・ビンジャハリ審判批評採点】W杯アジア予選日本×サウジアラビア:主審買収?疑惑のゴールにハンドリング

予想通り、ハンドリングが明暗を分けた(参考記事:【審判紹介コラムvol.6】W杯アジア最終予選日本代表×サウジアラビア ムハマド・タキ・アルジャーファリ・ビン・ジャハリ主審とは?FIFAワールドカップ2018ロシア大会アジア最終予選の日本代表×サウジアラビア戦。レフェリーを務めたタキ主審に対し、「サウジアラビア戦の主審はW杯予選でサウジに“疑惑のPK”を与えた」(参考記事:疑惑は本当なのか?)という報道もあったが、この試合のレフェリングはどうだったのだろうか?

9分のアブドゥルマレクへの警告は【繰り返しの違反】だと思うが、『表現力』が足りなかった。それは10分の長友佑都への無謀なタックル後のマネジメントにもあらわれてしまった。サウジアラビア選手の問題でもあるが、タキ・ビンジャハリ主審も経験を積めば違ったコントロールを出来たと思う。その一方で基準は貫徹されており、33分の長谷部誠が倒れたシーンは最たる例だろう。

論点となる43分のハンドリング(参考記事:富士ゼロックススーパー杯サンフレッチェ広島×ガンバ大阪戦でも議論となったハンドリングとは?)と90分のオマルイブラヒムの得点と(現状の映像では何ともだが)副審の動き、またレフェリーはサウジアラビア選手をどのようにコントロールすべきだったかは後ほど録画映像で振り返りながらレポートするが、2-1という結果は妥当だと思う。そういった意味では、採点:3は与えられるのではないだろうか。

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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