石井紘人のFootball Referee Journal

無料:タグマ読者が選ぶ2021最優秀主審は?村上伸次・荒木友輔・家本政明?FIFAレフェリー国際審判員はJリーグの割り当て減【審判批評】

あけましておめでとうございます。

本年もJFA審判委員会やJリーグジャッジリプレイとは違った視点で、書き留めたものを余すことなくお伝えしてまいります。

2022年最初の更新は、タグマ読者が選ぶ2021年最優秀主審結果発表です!

2021シーズンはFIFAレフェリー組にとっては、国内でレフェリングを披露する機会が少なく、票が集まり辛かったと思います。

佐藤隆治主審は、ワールドカップアジア予選やAFCチャンピオンズリーグの割り当てが多く、国内は十数試合のみ。次いで飯田淳平主審、木村博之主審も隔離生活が続く難しいシーズンでした。

 

そんなコロナ禍での2021シーズンは三人のレフェリーに票が集中しました。

まず3位は、勇退した村上伸次主審。

52歳とは思えないフィジカル能力」「シンプルに白髪姿が格好良い」と言ったものから、

「レフェリーという職業は難しい。胴上げをされたり、SNSでも選手たちの村上さん引退を惜しむ声がありました。でも、そこまでの関係性を作れたのって、きっと最近ですよね?そこから数年で引退しないといけない」

というご意見もありました。

Jリーグの監督や選手とレフェリーの良いコミュニケーション、海外で成功するサッカー選手、主審が機械になったら口元分析で即カードに?【審判員インタビュー|第2回・村上伸次】

2位は「アスリート型レフェリー」といったコメントの多かった荒木友輔主審。

「圧倒的な走力とポジショニング」「終盤まで衰えないスタミナが凄い」「説得力のあるポジショニングから、タフな基準で試合を進め、かつカードコントロールで締めていくスタイルはFIFAにも好かれそう」と、ネクスト佐藤隆治主審を期待する声も多く、「選手とのコミュニケーションや笑顔が大好き」というマネジメントを評価する声もあがっておりました。

【家本政明主審引退会見③】「クラブの職員として働いたのが全てだったし、他のレフェリーとは決定的に違う所」Jリーグ担当審判員の評価とはどうあるべきか?

そして、2021年最優秀主審賞を獲得したのは家本政明主審。

「一貫してタフで最小の笛を実現していて、好ゲームが多かった。特に29節名古屋vs横浜FMJリーグ史上稀に見る、タフマッチ。家本主審以外ではなし得ないレフェリング。」

「今季は一貫して圧倒的に良かったと思う。ルヴァン決勝などは(消えていた。)」

「今季は一貫して圧倒的なパフォーマンスだったと思う。特にルヴァン決勝や最終節、自身の存在を消しながら白熱して面白い試合にしていた。」

「引退会見の記事を読んでもまだまだ出来ると思うし、ルヴァン杯決勝や名古屋vs横浜FM戦のような試合をもっと観たかった」

「Jリーグアウォードへの文句ではなく、今年こそ家本さんにとってほしかった。」

と多くのコメントが寄せられました。

また家本主審に票を入れた方からの

 

「私自身は「ゲームを進めるうえで、審判がどのくらい阻害要因になったか」という点を考慮したいなと感じています。

基準については現行でよいと思いますが、「選手・監督がどの程度の不満・ストレスを持っていたのか」という点を勘案すべきと考えています。(基準通りだったとしても、選手を納得させることができなければ試合は荒れる)

その点で卓越していたのが家本主審。選手と適度なコミュニケーションをとりながら、相互理解を深め、ストレスを最小限に試合を進める点で、右に出る者はいません。」

 

というご意見、ありがとうございました。

では、読者の皆さま、本年も宜しくお願い致します。

 

2016年は佐藤主審を抑えた家本主審(参照リンク

2017年も西村雄一主審を数票差で抑えた家本主審(参照リンク

2018年は2位の佐藤主審と山本雄大主審に倍以上の差をつけた(参照リンク)家本主審

2019年もぶっちぎりの家本主審(参照リンク

2020年は「家本さんはもう殿堂入りという事で外しました(笑)」とされながらも佐藤主審と荒木主審をおさえて家本主審をタグマ読者の皆さまは選ばれておりました(参照リンク)。

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