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首位の水戸に惜敗。武器となる得点パターンの確立が急務【J2第10節レポート】

 

決定的な場面をつくった粟飯原尚平。

村田透馬は「個人の仕掛けが足りなかった」と反省。

「後半は4~5メートル、10メートルでも前に出ていけるようになった」と、水戸の長谷部茂利監督。

 4月21日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ2第10節に臨み、水戸ホーリーホックと対戦。0-1で敗れた。前半45分間は岐阜の両サイドバックがサイド深くまで進入するなど、ことごとく得点につながりそうなポイントを制して優位に立ったがゴールを決められず。後半8分、相手コーナーキックを弾いたあとのボールが再び水戸に収まるとこれを回され、マークが間に合わなくなり前寛之にスーパーな左足シュートを許してしまった。岐阜は村田透馬、永島悠史、石川大地を投入するが最後までゴールが遠く完封負けを喫した。

◆ディテールの差で決まった得点。しぶとい水戸

 左コーナーキックをニアで粟飯原尚平が弾くと、このボールがファーサイド、つまり右サイドに出て再び水戸ボールとなった。そして左サイドバックのイヨハ理ヘンリーがそれまでのマークを捨てて対応したのを皮切りに、岐阜の選手たちはボールを追って次々に相手ボール保持者の前を塞ごうと動きつづけた。しかし、マークを捨てて新たなマークにつくうちに後追いになり、ずれが重なると、甲斐健太郎が水戸8番前のマークにつこうとするも間に合わず、前にほぼフリーに近いスペースを与えてしまい、ゴラッソと呼ぶべきスーパーシュートを許してしまった。
「練習でやってきた成果が出た」と水戸の長谷部茂利監督が言うように、水戸がよかった面もあり、一概に、岐阜に大きな瑕疵があったとは言い難い失点だった。

 大木武監督に「セットプレーのあとの処理をめぐっての失点だったが、その失点自体を反省するべきなのか、それよりはそういう1失点はありうるから、点を獲ることを優先して追求するべきなのか?」と問うと、

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