わかりやすく、シンプルに。たどり着いた終着点は一丸になるという本質【J2第37節「FC岐阜vs.愛媛FC」プレビュー】
第36節でモンテディオ山形に敗れたあと、北野誠監督は「最初から元気がなかった」と言った。川西翔太の投入によって活気づいたのは確かだが、意気消沈した状態は試合後までつづいていた。この元気のなさはただごとではなかった。
◆まとまろうとするチーム
明けて今週、岐阜の選手たちはボールを奪うとラストパスやクロスをめざしあるいはウラに出てドリブルで運びシュートを狙った。全体練習の終了後にはシュート練習を実施した。ボランチはひとりがプレーメーカー、ひとりがボールハンターに分かれての分業体制を築いた。ディフェンスのやり方などは北野監督体制となってからのもの(中を締める)を維持しているが、全体的にはシンプルでオーソドックスなプレーになった。その分、ボール奪取も攻撃参加も思い切りよくできて個の力が引き出されているようにも見える。オールドスタイルのサッカーに後退したと言えなくもないが、原点を大事にした結果わかりやすくなったという表現のほうがしっくりくる。以前よりも自信を持って前向きにボールを奪いながら攻めに転じている様子を見ると、北野監督が自分のスタイルを選手の側に寄せたようにも思える。
10月20日の愛媛FC戦、27日のFC町田ゼルビア戦、30日の鹿児島ユナイテッドFC戦とつづく3試合の3連勝が“マスト”になった段階で、クラブと北野監督は今週、ピッチの内外で改善に着手した。
ピッチ外では
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