悲しい終戦。遅かった反撃ゴール、たやすく崩壊した守備ブロック【J2第42節「東京ヴェルディ vs. FC岐阜」レポート】
11月24日、FC岐阜は味の素スタジアムでJ2第42節に臨み、東京ヴェルディと対戦。1-5で敗れ、最後は5連敗でシーズンを終えた。前半38分にミスから最初の失点を喫するまでは持ちこたえていたが、先制を許すととたんに守備が緩くなる傾向は修正されていなかった。
北野誠監督によれば、試合前の雰囲気はよかったという。4枚の中盤ラインと4枚の最終ラインでつくる組織が相手のシュートを通すこともなかった。それでも自信を喪失しながら残留争いをしてきたあとの傷つきやすく脆いメンタルでは、ひとつのミス、ひとつの失点が命取りになる。ボールをかっさらわれると恐慌状態に陥り、判断が鈍り、作戦や原則を忘れ、視野が狭くなる。
パスを通した小池純輝のゴールも、個の力を活かしたブラジル人選手ふたりのゴールも、岐阜の守備が堅固さを失ってこそ。あれほど容易にパスやドリブルを通す上位チームはいない。
5失点を重ねたあと、前田遼一がボールを収め――堅守速攻型となってから、前田は常に前線で相手守備陣に削られながらそれに耐えボールを収めて戦う役回りだった――右サイドの馬場賢治へとパス。そしてすかさず馬場が上げて中へと戻したクロスを塚川孝輝がヘディングで決めた。後半43分の移籍後初ゴール。残り時間は少なく、
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