2021シーズン序盤のFC岐阜について、あらためて振り返る【後藤勝コラム】
半月の活動休止期間を終え、再び動き出したFC岐阜。そこで復習の意味も込め、安間貴義監督の連載インタビューを含むここまでの取材から、2021シーズンのチームづくりを振り返ります。
◆本質である見ること、判断、動き出し
現在Jリーグで最強のチームが川崎フロンターレであることに疑問の余地はありませんが、では彼らの強さはどこから来ているのでしょうか。風間八宏前監督時代に仕込まれた足もとでつなぐスタイルに要因を求める方も多いかもしれません。しかし安間監督インタビューシリーズの第5回でお伝えしたように、現在の川崎は非常にすばやく、少ない手数でタテに攻めるサッカーに変貌しています。そのなかにパスやドリブルの巧さがあるという印象です。
強さの源はより本質的な部分ではないでしょうか。次にあそこでボールが獲れると複数の選手が揃って察知し、すばやく同時に動き出し、奪うや否や躊躇なく展開し、ワンタッチでパスをつなぎあっという間に、ウラに抜け出たフリーのフィニッシャーに渡し、そしてシュート。つまり状況をしっかり見て正しく判断し、すばやく切り替え、ボールを奪う。最短距離最高速度で次の行動に移る、この能力が非常に優れている。
安間監督が率いる今シーズンの岐阜は、
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