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地道な積み上げは実るのか。個々の努力、三ッ田啓希の場合【練習レポートコラム】

 

居残り練習中の三ッ田啓希。


「練習をやることが自分のマイナスになることは絶対にない」と、若い選手に貪欲さを求めるのは熟練の域に入った本田拓也だ。しかしその本田自身、若手の時代には積み上げの必要性を十分には理解せず、現在よりも練習量は少なかったという。言い換えれば、20代前半のうちから適切に練習を重ねていけば、本田は現在の本田以上の存在になっていた可能性もあるということだ。
 
◆向上したいという意欲
 
 今シーズン継続的に居残り練習をおこなっているひとりが三ッ田啓希だ。シーズン前半戦はリーグ戦14試合に出場したが、中断期間中に先発メンバーから外れ、再開初戦はベンチを温めた。したがって全体練習以外で取り組む内容には、メンバーから外れている理由、つまり課題の克服を目的としたメニューも入ってくる。
 安間貴義監督によれば、居残りだけでなく通常のグループトレーニングでもその課題──本来のストロングポイントである強さ、高さを活かしたプレーの回復──に取り組み、成果が出てきているという。さらにスライドの習得にも励み、表情を見ても復調傾向にあるのではないかと推察していた。それがはっきりしたのだろうか。優しき背番号28はJ3第17節Y.S.C.C.横浜戦で先発復帰を果たし、重要な勝利に貢献した。
 

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