【Jクラブ戦術フォーカス/ヴィッセル神戸】まさに人間磁石!イニエスタはなぜあえて敵の密集に突っ込むのか? たった1人で引いた相手の守備を崩せてしまう「魔法」の正体
積極的な補強で夏の移籍市場をにぎわせたヴィッセル神戸。メンバーが変わろうともその中心には常にイニエスタが君臨する。異次元とも言うべきプレーでチームに魔法をかける小さな巨人の真骨頂を今回は徹底解剖する。
古橋のゴールを生んだイニエスタの真骨頂ともいうべきプレー
ヴィッセル神戸、2回目でございます。第22節大分トリニータ戦で新加入のトーマス・フェルマーレンを先発起用しました。先発メンバーはこのとおり。3-5-2ですね。外国籍選手が5人です。まだダビド・ビジャもいますしルーカス・ポドルスキも復帰間近とか。なかなか壮観な陣容です。一方で三田啓貴はFC東京へ移籍、古橋亨梧もすでにオランダのクラブからオファーが来ているとか。大分からは藤本憲明が加入していますし、相変わらず編成がダイナミックです。
神戸といえばアンドレス・イニエスタ。今季はいろいろなポジションで使われていますが、2トップの後ろという大分戦の起用方法が一番安定しそうな気がします。何と言っても攻撃の軸ですし、守備負担を軽減する意味でもこの位置がいいのではないかと。大分に合わせたのかもしれませんし、フェルマーレンを使いたかっただけかもしれませんが。
先制点はイニエスタのドリブルからでした。32分、初瀬亮からイニエスタがパスを受けます。
この時点で大分はフィールドプレーヤー9人が守備に戻っていました。ここからドリブルを開始、最終的に3人引きつけてから古橋にパス。古橋が反転してマークを外して豪快なシュートを叩き込みました。これはイニエスタの真骨頂ともいうべきプレーですね。
初瀬からのパスを受けた直後は、サンペールにパスするような雰囲気を出していました。そこで寄せてきたDFに対して、まず上手くボールを隠しています。イニエスタは接近戦のときにボールを隠すのが非常に上手い。
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