[E-1に見るJリーグ戦術考]立ち位置だけで香港のXマスツリーを破壊した大島僚太と田中碧の川崎Fコンビ。Jを席捲する3-4-2-1が代表で定着しない理由
Jリーグ選抜とも言える陣容でE-1に臨んでいる日本代表。戦術も国内仕様で、いわゆる和式の特異性と実用性がよくわかる大会になっている。2試合を終えての現状を分析した。
Jリーグ選抜とJリーグ戦術による国際試合。で、和式ってどうよ?
韓国の釜山で開催中のE-1、日本代表は中国、香港に連勝しています。今回の日本代表はいわばJリーグ選抜。また、ここまでの2試合は3ー4ー2ー1システムでプレーしていますが、こちらもJリーグ専用とはいわないまでも世界的にそれほど使われている形ではありません。選手もシステムも国内仕様。当然、外国籍選手もいませんから、純和式といえるチームになっています。
この純和式が東アジア限定とはいえ、国際試合でどうなのか。E-1はそれを見るにはまたとない機会。そこで和式どうよ? という視点でE-1をチェックしてみます。
3ー4ー2ー1はJリーグでは4ー4ー2の次に採用チームが多いシステムになっています。サンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌、浦和レッズ、湘南ベルマーレ、大分トリニータ、降格しますが松本山雅がそうでした。
一方で、日本代表が3ー4ー2ー1でプレーした試合はあまり多くありません。アルベルト・ザッケローニ監督のときに何度か試しましたが挫折した格好でした。西野朗監督のときもちょっとやりましたがワールドカップは4ー4ー2(4ー2ー3ー1)でした。現在の森保一監督は広島時代にこれでしたが、トリニダード・トバゴ戦で試した程度。Jではポピュラーなのに、代表では定着していないシステムといえるでしょう。
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