西部謙司 フットボール・ラボ

マリノスvsガンバとクラシコに共通するビルドアップ対ハイプレスのスリリングな攻防。試合の流れを変えたセルヒオ・ラモスと遠藤保仁の決断力とは?【Jラボ】

ビルドアップ対ハイプレスの構図が世界的な潮流になっている。J開幕節の横浜F・マリノス対ガンバ大阪の一戦でも、そして先日スペインで行われたクラシコでも、同様の現象が見られた。はたして試合の明暗を分けたポイントはどこにあったのか?

とりあえず戦い方を変えてみるという決断ができるセルヒオ・ラモスと遠藤保仁の凄さ

昨季からの継続チームで負けたのは横浜FMだけ。とはいえ、だから負けたというわけではありません。ガンバ大阪の対策がわりとハマったゲームで、横浜FMにも勝つチャンスは十分ありました。

横浜FMとしては、6分の失点が悔やまれるところでしょう。GK朴一圭のコントロールが大きくなったところを奪われ、倉田秋がゴールしています。横浜FMのような自陣からパスをつないでいくスタイルのチームにとっては「コスト」ではありますが、G大阪は明らかに狙っていましたからね。

GKのファーストタッチは、フィールドプレーヤーと比べるとどうしてもボールを足下から離しがちになります。足下に入れすぎてしまうとロングキックができなくなりますから。G大阪はハイプレスで横浜FMのミスを誘発していました。

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