キックオフから打ち合い上等!―エンタメ性抜群の「考えて走るサッカー」2006年のジェフ千葉とオシム【Jリーグタイムトラベル】
当時、一大旋風を巻き起こしたジェフ千葉のサッカーは何が凄かったのか? 何が多くの人の心を打ったのか? 2006年のJリーグにタイムトラベル!
現在のトレンドを先取りしていた千葉の戦術
ドイツワールドカップのあった2006年、リーグ優勝は浦和レッズでした。屈強なワシントンをトップに置き、ロブソン・ポンテ、山田暢久がシャドー、小野伸二もフェイエノールトから戻ってきて万全の布陣でしたね。
ドイツワールドカップでの日本代表はグループステージ敗退、ジーコ監督が退任してイビチャ・オシムが新監督に就任しました。ご存じのとおり、川淵三郎会長がフライングでオシムの名前を出してしまったために混乱が生じております。ただ、交渉がまとまる前に名前を出してしまったこと以上に、現職の監督をシーズン中に引き抜いてしまったのは問題だったと思います。トップ同士で話がついている、本人も了承しているという状態だったとしても、ファンには寝耳に水ですからね。
ジェフユナイテッド千葉は、イビチャ・オシム監督に替えてアマル・オシム監督を据えています。すでにコーチでしたし、もともとイビチャの代表監督就任ということも予測はしていたようです。アマル・オシム新監督に率いられた千葉はナビスコカップで優勝しています。前年も優勝しているので連覇でした。
このころの千葉は戦術的に現在につながるものがありました。
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