浮上してきた湘南ベルマーレのハイプレス考察。リバプールにも通じる戦術はなぜうまく機能してこなかったのか?【Jラボ】
ここにきてようやく調子を上げてきた湘南ベルマーレ。欧州のトレンドに通じる代名詞のハイプレス戦術がここまであまりうまく機能しなかった原因はどこにあるのか? そして上昇気流を確実につかむために、これから必要なこととは?
5試合負けなし。光るアンカー・金子大毅の貢献度
ここ5試合で3勝2分、湘南ベルマーレが浮上してきました。11日(水)に行われた第26節の横浜F・マリノス戦にも1-0で勝利。無敗の5試合以前は、22試合で2試合しか勝てていなかったのですから大きな変化です。
横浜FM戦では、3バックの左に田中聡が起用されていました。パワー、アジリティに優れていてMFだと思っていましたが、ここ3試合では3バックの左で起用されています。左ウイングバックに定着した畑大雅との左のコンビは推進力があってよかったと思います。畑はいっけんブラジル人みたい。祖父が米国人だそうですが、外見よりもゴリゴリとネジ込んでいくエネルギッシュなドリブルがブラジルのSBっぽいなと。
決勝点はCKからでした。ニアで指宿洋史がフリックして、齊藤未月がヘディングで決めています。
今季の湘南では、アンカーの金子大毅が光っています。ルーズボールをワンタッチで的確につなぐ力があり、相手の攻撃をいったん切ってしまえる。地味でシンプルなプレーですが、かなりチームを助けているのではないでしょうか。球際も戦えますし、日本人ではわりと少ないアンカーとしての資質に恵まれた有望株でしょう。
リバプール、バイエルン・ミュンヘンと通じる湘南のハイプレス戦術。機能性を高めるために必要なこととは?
湘南は早くからハイプレスに取り組んできたチームでした。J1は後方からビルドアップするチームが増加していましたから、ハイプレスが上手くハマれば湘南にはアドバンテージを得るはずでした。しかし、実際にそうはなりませんでした。
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