「金」では買えない強さがある。クソすぎる欧州スーパーリーグ騒動のなかアビスパ福岡が見せるサッカーの醍醐味とは?
「ハイレベルな愚直さ」アビスパ福岡の強さをそう評する西部氏。まさに金では買えない強さがあることを示す福岡の戦いぶりは、サッカーの醍醐味を見せてくれている。
クソ中のクソと言えるスーパーリーグ騒動と福岡の大健闘
欧州はスーパーリーグ構想というクソの中のクソな案がついに本気で打ち出され、CL準決勝からシティ、チェルシー、レアルが締め出されそうという泥沼の展開となっておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。あれに比べればJリーグのプレミア構想などかわいいものですね。
スーパーリーグがとことんダメなのは、ビッグクラブのオーナーたちが本当に「お金」のことしか考えていないうえに、自分たちが良ければ下々の者などどうでもいいと、これまた本気で思っているのがまるわかりだからです。この格差社会で臆面もなくこれをやれば、大反発されることぐらいわからないんでしょうか。というか、たぶん関心ないんでしょうな。
びっくりするぐらいの悪手なので、壊滅的な打撃を受けるのはビッグクラブのほうな気がします。米国方式をやるなら、ごっそり米国へ行ってやったらいいんじゃないですかね、スーパーリーグ。
小が大を食うのはサッカーの醍醐味です。スーパーリーグ、ちょっと見たい気もしますが(笑)、金額の差をひっくり返す力もサッカーの魅力なんですよ。というわけで、アビスパ福岡です。
第10節終了時点では11位。第10節ではFC東京に勝っています。正直、ここまで頑張るとは思っていませんでした。まだ日程の3分の1も消化していないので、これからどうなるかわかりませんが、今のところ大健闘といっていいのではないでしょうか。
「平凡=弱い」ではないことを証明する福岡の戦いぶり
J2だった昨季から、かなりメンバーも変わっているのですが4-4-2の堅固なスタイルは同じです。しっかり守ってカウンター、堅守速攻というと簡単すぎますが、福岡はまさにそれだと思います。
当然、守備の意識は高いです。FC東京戦でいうと、2トップのブルーノ・メンデスと山岸祐也がCB2人とアンカーの3人に対して守っていました。1人はCBへ、もう1人がアンカーの森重真人ですね。2トップの守り方としては普通ですが、普通だから簡単というわけではありません。
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