「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】2014年総括~MF編:小笠原~(2015.01.07)

■MF40 小笠原満男

 身体のメンテナンスに気をつかうようになり、昨オフには08年に大怪我を負った膝にメスを入れて膝の内部をきれいにした。その影響もあり、シーズン途中までは往年のセットプレーの精度が戻る。Jリーグの年間ベストゴールに選ばれた西大伍のダイレクトボレーも、小笠原の精度の高いキックあってのもの。「(西の得点ではなく)オレが壁に当てただけ」という冗談も、まっすぐ伸びていった球筋を思い出すと誇張ばかりではないように感じさせる。
 しかし、シーズン終盤、小笠原は急性胃腸炎に苦しめられた。試合中に原因不明の胃痛に襲われて嘔吐する症状は、内田篤人が見舞われたことが有名だが、じつは小笠原も若いときからしばしば悩まされて来たのである。今回もそれと同じものなのかはわからないが、第32節川崎戦では試合前日の夜から体調を崩したことで露見した。それでも体に鞭打って闘志を示す姿は感動を覚えるほどだった。
 ただ、すべての試合に出場しようとする小笠原のスタイルは、昨季が最後だったかもしれない。

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