今季7度目の修羅場。勝ち抜いてきた経験を自信に変え、いざ決戦/【プレビュー】明治安田生命J1リーグ第26節 FC東京戦
早く試合が見たくてたまらない。
土曜になれば試合が来るのはわかっている。しかし、いますぐにでも試合が始まって欲しい。決戦を前にした気持ちの高ぶりは複雑な感情となって絡ませる。試合を楽しみにする待ち遠しさ。選手が見せるパフォーマンスへの大きな期待。勝てるかどうかわからない不安。自信で満ちたかと思えば、悪いイメージに押し返されて惑う。
じっとしていれば感情の波に翻弄されてしまう。だからこそ、早く決着を見たい。試合が始まって欲しいという思いが強くなる。
選手たちの心も同じように、左右に大きく揺れ動いているはずだ。今週に入り多くのメディアから守備陣はFC東京の2トップについての印象を問われ、攻撃陣は守備の堅い相手からどう得点するかについて散々聞かれてきたはずだ。勝たなければ勝点差7に開くことも、嫌というほど頭に叩き込まれたことだろう。
これが優勝争いだ。タイトルを獲るために乗り越えなければいけない壁は対戦相手だけではない。これからは連日連夜、選手たちはそのプレッシャーと戦うことになる。残り試合が少なくなればなるほど、勝点差が近づけば近づくほど、そのプレッシャーは大きくのしかかってくるだろう。そこに打ち克ち、いつもどおりのパフォーマンスを表現するには、精神面のたくましさが不可欠なのである。
だからこそ、優勝経験を豊富に持つ選手がいなければならない。こうしたとき、どう振る舞えばいいのか、プレッシャーとどう付き合うべきなのか。曽ヶ端準、クォン・スンテ、レオ・シルバ、内田篤人。彼らがいることは鹿島のアドバンテージである。
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