「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

“土居聖真封じ”で上田綺世に課された宿題/【レビュー】明治安田生命J1リーグ第27節 コンサドーレ札幌戦

 中2日での連戦、小泉慶初ボランチ、内田篤人復帰戦という前提条件だけでなく、蓋を開けてみればレオ・シルバの負傷交代、土居聖真の不調、キャプテンの不発、上田綺世と3バックの相性の悪さなど、次々に悪条件が襲いかかった。そのなかで奪われた先制点。考え得る最悪の展開が続くなか後半にネジを巻き直して、よく同点に追いついた。

 白崎凌兵が倒された場面はPKの判定をする主審もいるだろうし、勝ち越し点のチャンスはあった。しかし、相手もポスト直撃のチャンスをつくっており2点目を奪う機会は他にも多かった。ペトロヴィッチ監督は「両チームとも勝利するチャンスはあったと思いますが引き分けは妥当な結果だと思います」と言っていたが、そのとおりだろう。勝てるチャンスはあったが勝って然るべき試合を引き分けに終わってしまったわけではない。勝点1が妥当だった。

 とはいえ、ここで勝点3を奪えなかったのは痛い。FC東京や横浜FMというライバルチームとの差を広げる機会を逸してしまった。

 

 

(残り 3074文字/全文: 3537文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ