辛勝/【レビュー】天皇杯準決勝 V・ファーレン長崎戦
「いつも言ったら叱られるんですけど、すごく満足感があります」
負けたあとにいう言葉ではないことを百も承知しながら、来年1月1日で退任することが決まっているV・ファーレン長崎の高田明社長は、そう言わずにはいられなかった。長崎の戦いぶりは見事だった。
リーグ戦とは違う[3-4-2-1]で試合に入る。鹿島も「事前に情報は入っていた」(大岩剛監督)と、慌てることなく試合を進め、4分にセルジーニョが先制点を奪うと、23分にはレオ・シルバのFKを長崎の選手がオウンゴール。幸先よく2点が入り、思ったよりもイージーな試合になるかと思われた。
しかし、ここから長崎が見事な試合運びを見せる。
「ゲームの流れのプランとかタクティカル面では、準備したことを、鹿島が嫌がることをやれた」
手倉森誠監督が準備した”鹿島対策”が機能し始めると、試合の主導権は明らかに長崎へと移っていく。もしかしたら、流れを変えた人物への分析結果は見る人によって違うかもしれない。ただ、相手を見て自分のポジションを決めるという点において、長崎の右シャドーに入った吉岡雅和の立ち位置は、鹿島の急所を突く感覚に優れていた。
【長崎の米田隼也が反撃のゴール】#天皇杯サッカー 準決勝
前半37分#鹿島アントラーズ 2-1 #V・ファーレン長崎NHK総合テレビでライブ放送中
NHK天皇杯特設ページで途中経過や結果をチェック!https://t.co/IahHKbvOqC#天皇杯 #JFA #antlers #vvaren #米田隼也 pic.twitter.com/rniK73qoYH
— NHKサッカー (@NHK_soccer) December 21, 2019
(残り 2043文字/全文: 2602文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ