「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

ザーゴ監督「一番指導が難しいところはビルドアップ」/【コメント】AFCチャンピオンズリーグ2020 プレーオフ メルボルン・ビクトリー戦

■ザーゴ監督

ワンサイドゲームだったと思います。1つはサッカーをやろうとしているチーム、それを徹底的に守るチームのゲームだったと思います。ゲームスタッツを見てもらえば、うちがシュート13本、相手が3本。ボール支配率も75%対25%でした。数字がすべてを表していると思います。ただ、13本のシュートを打ちながらそれを決めることができませんでした。サッカーは決めるところで決めないと代償を払うことになります。結果に関してはそのようになったのではないかと思います。

 

――監督が思い描いていたパフォーマンスが出せたのか、それともその姿とはかけ離れていたのでしょうか?原因も含めてコメントをお願いします。

自分自身が就任してまだ15日です。キャンプはある一定の選手だけで始めて、5日後に他の選手たちが合流しました。まずできるだけコンディションが均等になるように調整してきました。そのなかで自分が求めるものも練習してきました。ただ2週間でいきなりチームが完成するのは不可能なことです。別にこれは言い訳ということではなく、逆にみなさんが評価するのであれば厳しいものになると思います。ただ、一番僕が評価していることは、この2週間でやろうとしたことに対して、選手たちが一生懸命取り組んだことです。そこについては非常に手応えがあります。パスワーク、サイドチェンジ、アグレッシブさ、縦への意識。随所にやろうとする気持ちは見えました。ただ、コンディションの部分で体と頭が一致しておらず、なかなかうまくいかなかったところがありました。サポーターやクラブ関係者は非常に失望していると思います。ただ、僕は監督としてチームをつくらなければならないので、僕としては選手たちがやろうとした姿や考えは、非常に評価できると考えています。

 

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