勝点を積み重ねたいなら重心をずらすべき/【レビュー】明治安田J1第7節 FC東京戦
鹿島アントラーズ 2-2 FC東京
<得点者>
エヴェラウド、土居聖真
DAZNで見返した映像と現地で見た印象はずいぶん異なるものだった。現地で見ていた感じだと、前半はかなり厳しい内容に感じられた。ボールを失ったあとのトランジションは重く、警戒していたはずの相手のカウンターをまったく防げない。監督はスペースを与えないことをあげていたが、攻め上がってくる相手よりも早く戻ろうとする選手は少なく、まわりが動いていないなか三竿健斗ひとりがボールにアタックしているような印象だった。
試合映像を見返しても、そういった印象は残らなかった。テレビカメラはピッチ全体を映し出せるわけではない。ピッチ光景の一部分しか切り取られないため、ボールを失った瞬間のチーム全体のアクションを確認するのは難しい。その点については、確かにFC東京の方が整理されており、鹿島の動きは鈍かった。
しかし、カメラでクローズアップされているからこそ確認できることも多かった。チャンスになりそうな場面は思った以上に多かった。チームは悪くないところまで来ているのかもしれないが、選手の個性に合わせた微調整が必要だろう。現地で見たとき、チーム全体のアクションがFC東京に劣っていたのも同じ理由からだ。
ここまで積み上げてきたものは悪くないが、少し重心をずらした方がいいだろう。
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