「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

もう一度、自分たちの力を見せるとき/【プレビュー】明治安田J1第30節 鹿島対浦和

 柏に大敗した翌日、15時からの練習が始まるのを待っていると背中から声がかかった。

コンニチハ!元気デスカ?

 シャイな監督にすれば珍しく満面の笑みを浮かべている。監督の言葉をそっくりそのまま返すと、なにかを言いつつ手のひらを横にヒラヒラしながら選手たちのところに向かっていく。試合が終わってからわずかな時間で気持ちを切り替えるのは難しい状況だっただろうが、しっかり整えて選手たちの前に立っていた。監督になってからだけでなく現役のときから数々の試合を経験し、悔しい気持ちを味わったこともあっただろう。この辺りはさすがにプロフェッショナルだった。

 

©KASHIMA ANTLERS

 

 消化試合数が1つ少ないG大阪との勝点差は6だが、28日に大分と試合をした名古屋は引き分けに終わり勝点を伸ばすことができなかった。彼らとの勝点差は4。浦和に勝てば1差まで迫ることができる。前節に続き大きなチャンスが到来したと言えるだろう。

 ホームでのここ最近の3試合は名古屋、川崎F、柏と戦い1分2敗。今度こそ、勝点3を獲得しなければならない。

 

(残り 1629文字/全文: 2102文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ