PKはオレが蹴る。宮尾孝一と山本凌太郎の主張という名のコミニュケーション【コラム】
2020年3月11日 川崎
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
トレーニングマッチ
東京ヴェルディ 0-3 Y.S.C.C.横浜
2020年3月11日(水) ヴェルディグラウンド
[得点]
YS横浜 宮尾孝一 (PK)
YS横浜 山本凌太郎
YS横浜 音泉翔眞
▼PKはオレが蹴る
均衡を破ったのは、西山峻太だった。中央からドリブルを仕掛けた西山が倒されたのは、ペナルティエリアの中。主審は手を上げ笛を吹いた。仲間たちが西山とハイタッチを交わしている時、山本はひとりボールを拾いに行く。そして小脇にボールを抱えゴール前に行くと、そこには宮尾が待っていた。
「蹴りたい」。
素直に気持ちを伝えた山本は、気合を込めた握りこぶしを出した。
「勝てなかったです」。
そう話した山本の目の前には、宮尾の大きく広げた手のひらがあった。
「(山本)遼太郎も蹴りたいという気持ちが強かったので、今日はTRMでしたのでじゃんけんで決めました」。
神様にゆだねられたPKは、宮尾のものとなった。『点を獲りたい』『試合に勝ちたい』という2人の強い気持ちが、そのじゃんけんに込められていた。
(残り 655文字/全文: 1115文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ