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コロナに喝!「腹が立って仕方がないですよ」不屈のサッカーマン・松本育夫からの炎のゲキ

 

ときに死線をさまよいながら、ときに厳しい逆境に身を置きながら、これまで人生の艱難辛苦を何度も乗り越えてきた不屈のサッカーマン、松本育夫はいま、コロナに何を想うのか?
コロナに喝、克、勝つということで、ウイルスとの共存時代を生き抜くための心構えを説いていただきました。

 

■いまの国会議員は命をかけていない

-松本さん都内在住ですよね。今回の新型コロナウイルスをどう見ていましたか?

最初はこんなことになるとは思っていなかったですよ。実際、2月、3月は街を歩いていてもマスクしている人は半分もいなかったですからね。いまはマスクしないと恥ずかしいという感じになってますがね。
毎日ウォーキングをするようにしているんだけど、あるときいつも通るコースに黄色い紙が貼ってあるのよ。「ジョギングする方、マスクして走ってください」って。まぁ、意識づけされましたわね。

-松本さんなら、コロナ何するものぞとなっているのかと思っていました。

いやいや、コロナは目に見えないですからね。なかなか、かなわんですよ。

-こういう非常事態の時に何が大事になりますか?

やっぱり、1人ひとりの自覚、意志力ですよ。手洗い、消毒、混雑、密閉を避けるといったようなことをやね、どこまで続けられるか。

-しかし、2月からずっと自粛モードでさすがに疲れてきます。

家の時間が多くなるからね。24時間をどう使うか、その中でのリズムのある生活を心がけないといけませんね。普段できないことをやってみるとか、そういうことが必要になってきます。

-松本さんは何かやっていますか?

本を読んでますよ。現役のときはあまりできていなかったからね。いまの政治、国会議員の情けさは何なのかと思って、明治維新の歴史を学んでいますよ。500ページぐらい。文字が小さいけど時間はたっぷりあるから(笑)。
まあしかし、明治維新に出てきている連中は決断力が凄いですよ。国のために戦ってますがね。それに比べて、いまの国会議員なんて情けないね。命かけてないですよ。
大久保利通、西郷隆盛、伊藤博文、大隈重信、木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、板垣退助…今の政治家からすれば、まったく比じゃないね。彼らは自分の主張をきちっとするでしょ。それでその主張が通らなかったから潔くやめるもんね。今の国会議員なんか、しがみついてばっかりでしょ。

 

■東京五輪で対戦したオシムはエレガントだった

-外出はまったくしてないですか?

ジョギング以外はまったくしてないよ。本当は一杯やるべえってのはたくさんいるんだけども、今は慎もうやということで、3月の中頃からはゼロです。4月のカレンダーを見ても予定表はすべて消えて、スケジュールのボードが真っ白になってるよ(笑)。5月もそうだ。

-まさにいまはウイルスとの戦争中だと言われてます。平時ではなく非常時であると。松本さんはまさに戦前の生まれで戦争を経験していますよね。

僕が1941年11月3日生まれで、開戦したのが12月8日だから一か月後ですね。
コロナは病気だからみんなの努力で治せますがね。多少時間はかかるかもしれませんが。
戦争は終わるまでに4年近くかかり、東京は焼き尽くされ、原爆を落とされて、終戦したあとも10年は大変な生活を強いられました。それに比べれば、今回とははるかに違うと思いますよ。
戦争の終わったあとなんて、何もないんだからね。金もない、食べ物もない。私の実家は宇都宮の田舎で田んぼを持ってましたが、自分の家で作った米が食べられずに、臭い外米を食べてましたよ。作ったものを出せということで供出させられてね。

-松本さんは1964年の東京五輪は出られなかったですけど、1968年のメキシコ五輪には出られて、銅メダルを獲得しています。やっぱりオリンピックは大事ですか。

昨年のラグビーのワールドカップがすごかったでしょ。多くの人に勇気を与えたし、盛り上がりました。スポーツの素晴らしも伝えられた。そういう意味ではもし開催できたらオリンピックはコロナで沈んだ分を一気に盛り返すきっかけ、大きなプラスになるんじゃないかと思ってます。1年後に何とか開催できればというのが理想だけど、どうなるかですね。

-1964年の東京五輪のときはケガで代表には入れなかったんですよね。

そう、コンディションもできてなかったしね。ただ、当時の代表はBチームを作っていたのでそこには入りました。それで大会に参加した外国のチームとの練習試合の相手をしたりするわけです。オシムとも試合をしましたよ。ユーゴの10番でしたね。

-オシムとの対戦はいかがでしたか?

やっぱり、うまかったよ。プレーが非常に柔らかくて、エレガントでしたね。

 

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