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女子サッカーから始まる私の物語 大和シルフィードU―15出身3人の歩みと 偉大な先輩・川澄奈穂美選手、上尾野辺めぐみ選手

堀良江選手(左)をはじめとするトップの写真の大和シルフィードの選手は、アカデミー(U-15、U-18)出身です。2021年シーズンの大和シルフィードはアカデミー出身選手を8人も登録しました。大和シルフィードはU-15チームがルーツとなるクラブということもあって、多くのアカデミー出身選手がトップチームに登録されます。

筏井りささんが、日本女子フットサルリーグ2020-2021得点王に輝きました。実は、筏井りささんも、大和シルフィードU-15出身です。大和シルフィードには、筏井りささんと仲の良い2人がいます。一人は背番号11の堀良江選手、もう一人はフロントスタッフの橋本紀代子さんです。3人は大和シルフィードU-15の同期です。

仲良し3人……現在は「他競技の選手」「現役選手」「フロントスタッフ」……3人はどこで出会い、どこで別れ、今はどこで繋がっているのでしょうか。

今回は、女子サッカーのU―15チームを起点に、各々のストーリーをお聞きしました。

原点は大和シルフィードU―15

3人は、日本の女子サッカー育成年代の最高峰・読売メニーナ(現・日テレ・東京ヴェルディベレーザメニーナ)のセレクションを受けました。しかし、3人とも合格できず、設立3年目だった大和シルフィード(U―15)に入りました。大和シルフィード(U―15)には、後に日本女子代表選手として世界の頂点に立つ、川澄奈穂美選手と上尾野辺めぐみ選手がいました。

堀良江選手(よっちゃん) 大和シルフィードU―15でプレー。宮城県の名門・常盤木学園高等学校に進学。大学は日本体育大学。卒業後はアルビレックス新潟レディースでプレーし、その後、スフィーダ世田谷FCに移籍。現在は大和シルフィードに戻りプレーを続けています。チーム最年長。

堀良江選手

堀良江選手

橋本紀代子さん(きよ) 大和シルフィードU―15・U-18でプレー。筑波大学へ進学した際も筏井りささんと共にプレー。卒業後は社会人リーグでプレーし、途中、イタリアのペルージャでも2シーズンをプレー。大和シルフィードのトップチームに戻ってプレーし2016年シーズンに引退。現在はWEリーグ参入を目指し、大和シルフィードのフロントスタッフとして働いています。「全米ヨガアライアンス認定ヨガ指導者」の資格を取得しており、大和シルフィードでヨガ教室も行っています。

橋本紀代子さん

筏井りささん(りさ) 大和シルフィードU―15でプレー。鹿児島県の名門・鳳凰高校に進学。大学は筑波大学。ここで橋本紀代子さんと再びチームメイトになります。日本体育大学に進学した堀良江選手とはライバル校に。プレナスなでしこリーグはジェフユナイテッド市原・千葉レディースと浦和レッドダイヤモンズレディースでプレー。引退後にさいたまサイコロ(日本女子フットサルリーグ)でフットサルを始め日本女子フットサルリーグ2020-2021得点王。2021-2022シーズンからバルドラール浦安ラス・ボニータス。

筏井りささん

そして、3人の会話の中に、以下の3人の話が登場してきます。

川澄奈穂美選手(なほちゃん) 大和シルフィードU―15でプレー。米国女子プロサッカーリーグNWSLNational Women’s Soccer League)スカイ・ブルーFC所属。FIFA女子ワールドカップドイツ2011優勝メンバー。

上尾野辺めぐみ選手(めぐちゃん) 大和シルフィードU―15でプレー。アルビレックス新潟レディース所属。FIFA女子ワールドカップドイツ2011優勝メンバー。

佐藤浩二さん(浩二さん) 大和シルフィードU-15総監督を2021年3月31日付けで退任。川澄奈穂美選手、上尾野辺めぐみ選手がプレーしていた林間SCレモンズ(小学生のチームで佐藤浩二さんはコーチ)の保護者と共に、林間SCレモンズと同じ大和市に大和シルフィードを設立。中学生に進学後の川澄奈穂美選手、上尾野辺めぐみ選手がプレーする受け皿を創りました。

聞き手:ぽっと(WE Love 女子サッカーマガジンTwitter中の人)

兄の影響でサッカーを始めた3人

女子サッカーを始めたきっかけは何ですか?

橋本お兄ちゃんがサッカーをやったからです。

筏井私も兄がサッカーやっていて引き込まれました

私も兄の影響です。

筏井この年代は、大体、そうだよね。

橋本今は女子サッカーのチームが増えているので、純粋に「サッカーをやってみたい」と思って始める方もいると思います。当時は、お兄ちゃんがサッカーをやっているか友達がサッカーに誘うかが多かったですね。

始めたときは面白いと思いましたか?

橋本凄く褒めてくれた(笑)。

コーチがすごく優しかった。ボールを蹴れただけで「凄―い!」って言ってくれて「これで良いんだ」と思ったことが積み重なった気がする。

筏井私はキャプテン翼が好き。よっちゃん(堀良江選手)みたいに足は速くなかったけれど、私ときよ(橋本紀代子さん)はボールを丁寧に扱うようにしたね。

筏井りささん

サッカーが好き、成長できる、気持ち良い!

女子サッカーの楽しさは何ですか?

筏井これは、今もプレーしているよっちゃんが、現役代表としていうべきでしょ。私は苦しいことが多かったので……。

苦しいことはたくさんあって……試合に出られないことをアルビレックス新潟レディースで経験しました。でも、サッカーが好きなことは変わらなくて、負けず嫌いで諦められませんでした。それで移籍して、今も「試合に出たい思い」でやっていることが大きいですね。

筏井私は引退して違うスポーツ(フットサル)をやっています。でも、サッカーを離れて思ったのは「苦しいときに勝つ」とか「勝つことが少ないときでも自分が点を取った瞬間は嬉しい」とかがあって、毎日、ファイトできていたこと。サッカーは自分を成長させてくれます。

橋本練習してきた技術を発揮できた、パスがつながった、気持ち良い!みたいな小さい楽しみが、引退した今でも(遊びで)プレーを続けている理由ですね。

私、サッカー見ていて面白な、と思って、自分でもフットサルを始めました。

(3人)–すごーい!

「ただボールを蹴った」って話をしただけなのに褒められるって嬉しいです!

読売メニーナのセレクションを落ちて大和シルフィードU-15で一緒になった

U―15で3人が一緒になったときに驚いたことや影響を受けたことはありますか?

筏井語ろうと思えば1時間くらい語れます(笑)。私は読売メニーナのセレクションを落ちてしまい、一緒に落ちてしまった、よっちゃん、きよと入ったチームが大和シルフィードでした。設立されて3年目で、なほちゃん、めぐちゃんがいたチームでした。今、思い出しても楽しくて、サッカー人生の中の宝物になるような日々でした。特によっちゃんと練習で組ませてもらったのですが、パスがすっごく強いんです。パスがシュートみたいで、これをいかに止めるかに集中して練習していたら、私は上手くなっちゃった(笑)。よっちゃんのおかげだと思っています。

きよは優しいです。当時の私は自己主張が強くなく優しいタイプでした。でも、日本女子代表を目指すために鳳凰高校に入学したら、結構、厳しくて「もっと主張しろ」と言われました。そこで私の性格は激変するのですが、鳳凰高校を卒業して筑波大学に入ったら、相変わらず優しいきよがいて私を見守ってくれました。性格が激変した私が「(チームメイトに)言いすぎちゃったかな?」と相談する相手が、いつもキヨで、私に返してくれる一言が確信を突いていました。

違ったタイプの2人なのですが、大事な仲間です。サッカーを通して、色々なことを気づきました。

中学生のときに、監督にも先輩にも「パスが強い」って言われていました。人の話を聞いていないわけではないのですが、それが自分の中に入ってきていなくて……今、思うと、もうちょっと聞いてやっていてもよかったかなって思います(笑)。当時のりさは静かなタイプで、私が主張するタイプだった。りさは、私の主張を全部聞いてくれて、私の主張を損なわないようにしてくれました。きよちゃんには怒られたことがないし要求された記憶もないです。みんなを優しく包んでくれていたと思う。

堀良江選手 提供:大和シルフィード

川澄奈穂美選手、上尾野辺めぐみ選手を追いかけて

U―15の時に描いていた未来の予想と今は違いますか?

筏井私、15歳のときは陰キャラだったよね(笑)学校生活とか普段は静かで。でも、サッカーのおかげで頑張る力が出てきたからこそ、大きな決断をして親元を離れて鹿児島県の鳳凰高校に進学した。自己表現をできるようになりました。自分のプレーの幅を広げるとか、相手に物事を伝えるとかもできるようになりましたね。サッカーをやっているときは、苦しいこともあったけれど、その日があったから、今、笑えるし、新しいことに挑戦する楽しさを知ることができました。15歳のときは、こんな大人になるとは思っていなかったですね。

だいぶ変わったね。当時のりさは、あまり自分の主張をしなかったです。数年前くらいから、りさの話を聞くと(以前とは変わったので)「りさって、そういう人だったのか」という発見がありました。私とは違う環境でやっていたからかな。

筏井面白いですね。同じU―15でプレーしていた3人が、それぞれの道を行っているというか。よっちゃんは33歳までプレーしているつもりだったの?

全く、そのつもりがなかった。でも、今、プレーしているのは、なほちゃんも、めぐちゃんも、まだ現役でやっていて、それが「かっこいいな」というのが頭の中にあるから。2人を追いかけている感じ。

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