日本女子サッカーの裾野拡大を目指す強い味方 株式会社プレナスが、なでしこリーグとWEリーグを協賛する理由
株式会社プレナス……女子サッカーファンには、もう、すっかりお馴染みの社名です。プレナスは「食」に関わる事業を営んでいます。持ち帰り弁当店『ほっともっと』2千501軒、定食レストラン『やよい軒』610軒、しゃぶしゃぶと本格飲茶の『MKレストラン』25軒を国内外で展開しています(7月末現在)。2014年からは米食を未来に繋げる『米文化継承事業』にも熱心に取り組んでいます。なでしこリーグ1部優勝チームには米1年分660kg、2部優勝チームには100kgを提供しています。
WEリーグの設立が発表されたとき、女子サッカーファンの間には不安が噂されました……「プレナスがなでしこリーグのトップパートナー(冠スポンサー)を離れてしまうのではないか?」……しかし、その不安は良い方向に裏切られました。プレナスは、なでしこリーグのトップパートナー(冠スポンサー)を継続。さらに、WEリーグのシルバーパートナーとなることが発表されたのです。
今回は、株式会社プレナス総務本部 上席執行役員の山内チズルさんと総務本部コーポレートコミュニケーション室 室長の古賀雅也さんにお話をうかがい、なぜ、プレナスが2つの女子サッカーリーグのスポンサーを継続されているのかをお聞きしました。
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ブームよりも「協賛の意義」と「親和性」
—2008年になでしこリーグの協賛のトップパートナー(冠スポンサー)となったきっかけを教えてください。
山内—なでしこリーグ事務局からお話をいただきました。弊社で働く、そして、世の中で働く女性、働きながらプレーする女子サッカー選手を応援することを考えてなでしこリーグの冠協賛を決めました。また、それまでも、『ほっともっと』のお弁当を各種スポーツ大会でご利用いただくことも多かったので、そうしたスポーツをされている方へ、新たな利用価値を提供できるのではないかとも考えました。おかげさまで、『ほっともっと』のバリューが上がるきっかけになりました。
古賀—なでしこリーグと弊社のビジネスの親和性が高いということが理由の一つとして挙げられます。働きながらプレーする選手が多いということも、その一つです。実は、永里優季選手が、以前に、やよい軒で働いていたというご縁もあります。そのため、永里優季選手には、パート募集のツールに登場していただきました。
—長くトップパートナー(冠スポンサー)をされてこられました。この間にFIFA女子ワールドカップドイツ2011の優勝があり、リオオリンピックの出場を逃すこともありました。女子サッカーは山あり谷ありです。それでも、ずっと冠スポンサーを続けてこられた理由を教えてください。
山内—考え方は、協賛を始めた当初から、全くブレていないです。当初、女子サッカーの人気が、それほど高くない段階から協賛を始めました。ですから、女子サッカー人気の向上による費用対効果を大きく求めているわけではなく、応援し続けています。
古賀—協賛を始めた2008年の段階では、女子サッカーの人気が爆発する気配はありませんでした。2011年に世界一になり、急に周囲が大騒ぎになり「よく、以前からスポンサーをやっていましたね」と言われることが増えて驚きました(笑)。
—「強い」「ブームになる」といったことよりも「協賛の意義」「親和性」を重要と考えて、女子サッカーの応援を継続されているわけですね。
女子サッカーの裾野を拡大したい思いでWEリーグの協賛も
山内—新しいプロリーグの発足の思いは以前よりうかがっていましたので、なでしこリーグと同じように応援させていただくことにしました。
古賀—長くなでしこリーグの協賛をさせていただき、女子サッカーの裾野拡大に課題があることが我々にも解ってきました。難しい課題ですが、我々ができることを探して『プレナスなでしこガールズサッカークリニック』という15歳以下の子どもたちを対象にしたサッカー教室をできるようになりました。選手やトップチームのコーチが指導する、女の子だけを対象としたクリニックがあまり存在しないようで、札幌で開催した際は北海道の広い範囲から参加者が集まり驚きました。
そのクリニックの中で、プレーだけではなく、お米を食べる大切さを伝えるなど食育の活動も行うことができました。こうした活動をすることで「女子サッカー全体」を応援する考え方が社内に出てきました。その結果、WEリーグの協賛も行うことになりました。
2021年3月31日から4月2日の3日間でなでしこリーグと一緒に『U-15 プレナスなでしこアカデミーフェスティバル2021』を開くことができました。日本中のU-15チームが集まる大会です。そこで選手や指導者のお話を聞くことができました。開催意義を強く感じる大会でした。裾野拡大に繋がる仕組みを、これからもなでしこリーグと一緒に作っていければと思います。
山内—ポスターの掲出等で、こうした活動を「ほっともっと」や「やよい軒」から発信できるのも良い点です。
古賀—『ガールズサッカークリニック』の参加者は主になでしこリーグとクラブで募集します。リーグやクラブの活動を弊社は後押しするイメージです。
—心強い後押しですね。
9月6日から『女子サッカー応援キャンペーン』を開催
古賀—プレナスなでしこリーグの再開とYogiboWEリーグの開幕を記念して9月6日から9月14日まで『女子サッカー応援キャンペーン』を開催します。ほっともっと公式ツイッターアカウントのフォロワーは73万人います。このフォロワーと両リーグの各クラブのフォロワーの流動を起こしたいと考えています。SNSでクラブ、選手、ファンと交流するのが楽しみです。キャンペーン終了後もツイッターで交流をしていく予定があります。
古賀—女子サッカー界にとって非常に重要な9月です。このタイミングでキャンペーンをできるのは喜ばしいです。約2千500店舗にポスターを掲示し、Yogibo WEリーグの開幕を盛り上げます。
—このキャンペーンも『ガールズサッカークリニック』と同じように、各クラブのSNSの活動にプラスオンする御社のスタンスが見えてきますね。
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