Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

Jリーグの海外市場調査結果について「中国に関して言えばJリーグはプレミアリーグの下でラ・リーガやブンデスリーガとほぼ同じで健闘していますが、その他の国ではヨーロッパのリーグにはまだまだ及んでいないというところが現状(Jリーグ・田渕氏)」~第4回Jリーグ茶話会より(3)~

2020年12月9日(水)、JリーグはWebで「2020年度第4回 Jリーグ茶話会」を開催した。これは、Jリーグの各分野の担当者がそれぞれの活動内容や近況について説明や意見交換を行う会で、今回は「Jリーグのアジアを中心とした海外戦略」がテーマとなった。(株)Jリーグ グローバルカンパニー部門の担当者が、『Jリーグのアジアを中心とした海外戦略』について、それぞれの担当者が説明を行った。
今回から数回に分けて茶話会での説明の様子をお届けします。


今回は、海外市場調査について、株式会社Jリーググローバルカンパニー部門 田渕裕己氏の説明をお届けしています。

(2)はこちら

○田渕裕己氏

「海外市場調査について説明させていただきます。

海外の放映権についての現状については先ほど小山から説明がありましたが、約30の国と地域で放送されています。その中でもとりわけこの表に示した通り、中国、タイ、香港、オーストラリア、この4か国で放映権料の大半を占めているのが現状です。この国地域での放映権の進捗については、今の契約が終わる2023年以降さらなる伸ばしていく観点において、具体的にその国々で見ていただいている方や今後ファンになりうる方々に対していかに働きかけていくか、放映権料伸長に向けたアクションプラインを国別に検討する必要性があると、部内でも議論を進めてきました。その中で実際の調査を2020年8月に実施しました。各国のサッカーファンを対象に様々な質問をデータとして聴取しました。

対象者条件とありますが、先ほどのスライドで、Jリーグへの関心が年々高まってきていると説明したタイの調査がありましたが、そちらはサッカーファンに限らず一般の方々を対象にしたデータなんですが、ここでお示しする表のデータは、対象者条件に合致している方は、ある程度サッカーに興味があり、なおかつ主要なサッカーリーグに所属しているチームや選手を知っている、ある程度サッカーを見ることに積極的な方に絞った上でのデータとなっています。

今回、このスライドの中では、その中でもキーとなった設問や結果を踏まえて、Jリーググローバルカンパニー部門として、どういったアクションを行ってきたのか、またはは今後行っていくのかをご説明させていた抱ければと思います。

まず全体のファンのボリュームについて、どのくらいJリーグのファンボリュームがあるのか、この4か国の比較スライドをご覧ください。


リーグのファンというのは、当然そのリーグのことを知っているかというのは当然ですが、直近1年以内でそのリーグのことを見ていて、なおかつそのリーグを見たい方と定義しています。Jリーグだけではなくて、お隣のKリーグだったり、その国のリーグやヨーロッパの主要リーグと比較したデータになっています。

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