Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

スタジアムの外の調査結果について「全ての年代で自宅への直帰率は上昇しているものの、男女共に20代の直帰率が低いということがわかりました(Jリーグ・仲村氏)」

2月8日、Jリーグの第2回実行委員会後の記者会見にて、1月4日に行われたルヴァンカップ決勝で行われた、感染予防のための調査結果が発表された。
今回は、主にスタジアムの外の調査(ゲート映像のリアルタイム配信とモバイル空間統計)について、Jリーグの仲村健太郎氏から説明が行われた。

Jリーグのスタジアムやクラブハウスなどで新型コロナウイルス感染予防のための調査(第一報)
Jリーグのスタジアムやクラブハウスなどで新型コロナウイルス感染予防のための調査(第二報)

○Jリーグ・仲村健太郎氏
「1月4日のYBCルヴァンカップ決勝での調査内容を報告させていただきます。
今回の内容についてはNTTグループ様と連携させていただきまして、身体距離が近くなった時の人流などを計測することをメインに行いました。

今回の調査は、主にスタジアムの外の調査の内容となります。
内容としては、外周のゲートの映像をリアルタイムで配信して、お客様の混雑緩和を促すこと、そして携帯端末の情報を用いて、『モバイル空間統計』という技術を用いて、お客様がスタジアムから自宅へ直帰したのかあるいはどこかへ立ち寄って帰ったのかというデータを調査しました。

ゲート映像のリアルタイム配信については、外周ゲート4か所にカメラを設置して、リアルタイムで公式Jリーグ公式youtubeで配信し、試合終了後にはスタジアムの大型ビジョンでも映し出して混雑緩和を促しました。

さらに携帯端末情報からモバイル空間統計の技術を用いて、また各年代の方々が、試合後にどのような行動を取ったのか調査しました。

まず各ゲートのリアルタイム映像についてです。

リアルタイム映像については、来場者に対して試合終了後にアンケートを行いました。残念ながら実施していることを知らなかった方が38%と最も多い回答となりました。
また施策を知っている方の中で、『非常に役に立った』『まあまあ役に立った』という方が44%でした。そして『全く役に立たなかった』と回答する方は3%でした。

こちらは初めて実施した施策だったため、周知が行き届かなかったことが課題として残っています。こちらはFUJI XEROX SUPER CUPでも引き続き実施することを予定しています。退場時の混雑緩和をさらに働きかけたいと考えています。なおFUJI XEROX SUPER CUPにおいては、規制退場等も視野に入れていきたいと考えています。

続きまして、モバイル空間統計です。
まず簡潔に調査結果の概要をご説明させていただきます。

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