「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【特別連載 ~ネルシーニョ監督の手腕を振り返る~】 第1回「大改革」 (2748文字)(2014/09/20)

2009年7月19日――。

監督交代が決定して迎えた最初の試合は、日立台でのG大阪戦だった。選手たちは気持ちを見せたものの、奇しくも、現在柏でプレーするレアンドロに2ゴールを決められ、0-2で敗れた。そして試合が終了すると、記者会見そっちのけで、大勢の新聞記者が大移動をしながら1人の男の後を追った。その姿は大名行列か、大学病院の総回診か。その男を先頭に、後ろから多くの人が並ぶ姿は異様な光景だった。

男の名は、ネルソン・バプティスタ・ジュニオール。通称“ネルシーニョ”。

かつてV川崎、名古屋で指揮を執った経験を持ち、ブラジルをはじめ、様々な国で多くのタイトルを手中にしてきた名将である。

数日前に高橋真一郎監督が解任され、後任に名前が挙がった新監督が日立台を訪れたその日から、柏レイソルの新たな歴史が始まった。

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