サッカーの羅針盤

【ガンバうぉっち】象徴的なシーンに見る小野瀬康介の加入効果①

シーズン序盤の低迷によりW杯による中断期間中にクルピ前監督が解任になるなど厳しい状況にあったガンバ大阪を救った要素は後任の宮本恒靖監督、怪我から復帰した今野泰幸、アジア大会からさらにたくましくなって帰って来たファン・ウィジョの活躍などいくつも挙げられるが、大きかったのは夏に補強した渡邉千真(ヴィッセル神戸から)と小野瀬康介(レノファ山口から)がピンポイントに成功したことだ。

”カズマックス”の愛称でも知られる渡邉はガンバ加入後は3得点(神戸時代と合わせ7得点)ながら、的をえたポストプレーとスペースメイク、前からのディフェンスなどでチームの攻守に芯を通した。その一方で移籍前J2で10得点を記録していた小野瀬は右サイドハーフや右シャドーから多くのチャンスを作り出した。

渡邉と同じく3得点だが、そのゴール数以上にガンバの躍進に果たした仕事は大きかった。彼の活躍振りを象徴するシーンが清水戦の2アシストだ。宮本監督の就任から3勝3分3敗とイーブンで迎えた試合で、ヴィッセル神戸に2−1で勝利した前節から勢いを付ける意味で重要な試合だった。

小野瀬康介のアシストからファン・ウィジョが連続ゴールで前半のうちに2得点したガンバは後半に清水の北川航也に決められ2点差とされるも、そのまま逃げ切って2連勝。そこから怒涛の連勝街道を続けて第33節まで8連勝。最終節こそ敗れたものの9位で、一桁フィニッシュとなった。

まずは1点目のアシストから解析する。

①前半1分 得点:ファン・ウィジョ

(残り 758文字/全文: 1392文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ